タイの政治

インラック政権で、大衆迎合策として導入された一つの政策がコメ担保買取保証
政策ですが、ここに来て財政赤字が膨らみ、反対派の攻撃材料の一つに
なっています。
この制度はコメのもみを担保とした融資制度ですが、実際はもみ1トン当たり
15,000バーツでタイ政府が買い取る制度になっています。

しかしこの買取価格はタイが輸出してきたコメの国際平均価格の50%以上高く、
タイ政府が買い取っても買えば買うほど赤字になってしまう悪循環を呼んでいます。
2013年6月時点でタイの財政に対して1,300億バーツ以上の損失を引き起こしています。

タイの全国の労働者・就業者の40%が農家となっていて、タイの票田の中で
最大の票田になっています。
そのためこの対応に関しては引き下げが難しい状況に陥っています。

もう一つインラック政権が反発を受けている材料の一つが
7日にも国会で審議される見込みの恩赦法案になっています。
この法案は2006年以降の政治犯を赦免する内容でタイ政府や政治団体、軍の幹部は
対象外なのでタクシン氏も含まれない内容になっています。ただし反タクシン団体は、
審議段階でこの内容が変更され、タクシン氏にも恩赦適用になる可能性があるとして
反発を強めています。

これに対してインラック政権では、デモが予想される首相府の周辺を
8月10日まで治安維持法の適用対象にしています。
また8月2日、テレビ演説をおこない緊急演説をして、国民融和を呼びかけています。