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インドネシア国営のアネカ・タンバン(アンタム)、14年度業績は不調

インドネシア国営採掘アネカ・タンバン(アンタム)Aneka Tambang
(ANTM)では、フェロニッケル事業で売上が大幅に伸びたものの、
政府による鉱石輸出禁止と弱い商品価格で2014年度の業績は不調でした。
速報として2014年度の同社の業績は売上で前年比-16%の
9兆4600億ルピアで、13年度11兆2983億ルピアから大きく
下落しました。
14年度、1月期~9月期の売上は5兆8100億ルピア、
純利益ではマイナス5659億ルピアでした。

売上減少は当社の主力製品としての金とニッケルの
価格急落だけでなく、原鉱石の輸出を制限する政府の政策が影響したと
しています。

同社は1968年設立の国営企業でニッケル、フェロニッケル、シルバー、
ゴールド、ボーキサイト、石炭などの採掘を行う企業です。
スラウェシ東南部、マルク北部、カリマンタン島西部、ジャワ西部、
バンテンなどで鉱山権益を保有します。
本部はジャカルタになります。
同社の売上構成の中でゴールドが42%の売上を占め、続いてニッケルが
36%、フェロニッケルが18%を占めています。

一方、石炭採掘の大手企業である石炭生産アダロ·エナジー
Adaro Energy(ADRO)は生産量が5702万トン、前年比7%も上昇して
2014年を終えました。

インドネシア国内とインドへの輸出が好調でした。
同社の売上構成22%がインドネシア国内で、残りは海外となります。
インドは15%、日本12%、中国10%、韓国9%となっています。
アダロエナジーでは2015年のレベルは、同社の四半期報告書によると
5800万トンで前年比+3%と過去最高を更新する見通しです。

2014年度1月~9月期の業績は売上25億USドル、
純利益では2億1900万USドルでした。

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