By: SteFou! – CC BY 2.0

インドネシアの食品大手企業インドフード・スクセス・マクムール
PT　Indofood　Sukses　Makmur(INDF)では、15上半期の純利益は
前年比25％減まで減少すると発表しました。
売上成長の減少と営業コストがかさんだことを理由としています。
同社の上半期の業績は売上では32兆6300億ルピア、前年比3.7％増、
純利益では25.4％減少の1兆7300億ルピアでした。
昨年度は2兆3200億ルピアでした。

代表取締役Anthoni Salim氏はマクロ経済的に減少傾向でも、
売上成長を維持していきながら成長するビジネスモデルを目指すと
しています。
15年度前半はルピア下落の為替差損、国内の景気鈍化による
売上低迷を挙げています。

2015年度第1四半期では経済成長率は6年ぶりに低い数字で、
+4.7％という数字でした。

同社はグループ傘下に数多くの食品会社を展開しています。
Indofood CBP Sukses Makmur(ICBP)インドフードCBPスクセス　
小麦粉メーカーBogasariボガサリ、その他に農業、物流、
野菜栽培などを手掛けています。

インドフードグループ子会社の農園事業を展開するPP London
Sumatra Indonesia(LSIP)は15年度上半期売上で2兆800億ルピア。
12％下落しました。
パームオイルの価格が下落した影響で純利益も3088億ルピアと
なっています。
2014年度の業績は売上で4兆7265億ルピア、
純利益9167億ルピアでした。

同社の親会社はサリム・イボマス・プラタマPT Salim Ivomas
Pratama(SIMP)であり、インドネシア証券取引所(IDX)にも
上場しています。
調査・研究・開発、種子栽培、パームオイル、食用油製造を
インドネシアで手掛けています。
2014年度の業績は売上で14兆9627億ルピア、
純利益では8422億ルピアでした。

また、野菜栽培系の子会社であるチャイナ・ミンチョンフード
China Minzhong Food Corporation社(MINZ)は欧米系向けの
輸出減で売上が下がりました。
同社はシンガポール証券取引所(SGX)に上場していて、
2014年度の業績は売上で19億7100万中国元、
純利益では3億2000万中国元でした。

唯一インドフードCBP(ICBP)が15年度上半期好調で、
1月～6月期売上6％増の16兆5500億ルピアでした。
純利益では27％増の1兆7400億ルピアでした。
同社は即席めん、日用品、調味料、スナック、栄養食品、
飲料などを展開しています。
2014年度の業績は売上で30兆224億ルピア
純利益では2兆6042億ルピアでした。