ベトナム小売業界事情

2011年6月のベトナム国内のニュースでは、ベトナムのMinistry of Industry
and Trade貿易産業省によれば2011年の1~5月期の小売売上の金額は762.7兆
ベトナムドンVND(363億USD)で前年同期比+22.5%増となっている。
ただしインフレーションを計算すると+6.4%の増加である。
高インフレによって小売の伸び幅は低くなっていることがわかっており、
物価高により消費を控える傾向が出ている。
2010年通年では小売売上高は+4.5%増で1,561兆VND(743億USD)であった。

モーダンリテールチェーンは全体の20%程度であり、東南アジアの近隣諸国に
比較してまだまだ低い数字である。
しかし予測では2015年までに31.2%まで伸びるとされている。

外国企業の進出は、2009年月より100%外資小売業が政府より認可され、いくつかの
大手小売外資が進出している。
■Metro Cash&Carry(ドイツ)
■Bourbon(フランス)
■Parkson(マレーシア)
■Zen Plaza(日本)
■Diamond Plaza(韓国)などがある。

今後も海外企業の参入は予定されており、
▽Wal-Mart(米国)、▽Carrefour(フランス)、
▽Tesco(イギリス)、▽Dairy Farm(香港)、
▽South Asia Investment(シンガポール)などが進出を計画している。
進出が本格化すれば競争激化は必至、ベトナム小売業界は戦国時代へと入る。

2007年2月のhttp://doanhnhansaigon.vn/ ドアンナンサイゴンニュースによれば
小売業界ではここ10年で、スーパー(200店)、ショッピングセンター(300店)、
コンビニなど、近代的な販売形態が確立されるようになった。
だがこれらのルートが小売業界の売上総額に占めるシェアは10%に満たず、
依然大きなシェアを占めているのは、▽中小企業の市場(40%)、▽個人商店(44%)、
▽メーカー直営または代理店(6%)となっている。

またサイゴンエコノミックスニュースhttp://www.thesaigontimes.vn/では

このほど開催された消費トレンドに関するセミナーで、上半期における家庭の消費は
食品やミルク、洗剤といった生活に不可欠な品目が優先されたことが報告された。
生鮮・加工食品、ミルク、洗剤の売上はどのスーパーでも40~50%増加し、
台所・食卓用品、衣料品など他の生活用品は、横ばいかやや減少した。
消費者は安価なブランドに移行し、高級ファッションや化粧品など贅沢品の購入
を極力抑えている。

欧米の衣料品や菓子、食品類などは市中心部やPhu My Hungなど、外国人が多い
地域のスーパーによく置かれている。
経営者によると、ベトナム製品が昨年比5%減であるのに対し、外国製品は
20~30%増加しており、年末にはさらに増加しそうだ。

スーパーで輸入品のシェアが拡大している理由について、CitimartのNgo Van Hai
経営担当副社長は、ベトナム国民の生活レベルや需要が高まるなか、国産品の安さは
外国製品のデザインや種類の多様さに対する強みにならないと指摘する。

こういった消費トレンドは、外国製品がベトナム市場に参入する理由となるもので、
米コンサルティング会社A.T Kearneyの調査でベトナムの小売市場の魅力は、
2008年の4位から2009年は1位になった。
市場の対象人口は6,000万人を超え、世界のメーカーがその潜在性を認めている。

ベトナム小売市場の大きな可能性
市場調査会社Nielsenによると、現代的な小売店舗は現在、全体の7~10%を占め、
今後急増する見込みだ。
ハノイとホーチミン市で消費者は月平均2回スーパーに行き、シャンプー、歯磨き粉、
洗顔クリーム、食品、フレッシュミルクを最もよく購入する。

2010年上半期の小売・サービス売上高は450兆ドン(約281億ドル)に上った。
専門家は、2010年までに売上が500億ドルを超えると見ている。
小売市場は発展の初期段階にあるが、今後その歩みを速め、域内諸国のトレンドを
追うようになるだろう。

 ●● ベトナムの主な小売プレイヤー ●●

●ベトナム地元最大手のサイゴン・コープ・マート(Saigon Co-op Mart)

http://www.saigonco-op.com.vn/

2010年には50店舗目を開店している。
ホーチミン市を中心とする生協連合会が直営するスーパーマーケットで売上高
200億円規模(2008年度)。
サイゴン・コープマートは、ベトナム全国でCo.op Martスーパー50店舗、
Co.op Food食品販売店及びCo.opコンビニエンスストア16店舗を運営している。

新店舗は、ホーチミン市、ラムドン省(中部高原)、クアンビン省(中部)及び
バックリエウ省(南部)で展開される予定である。
サイゴン・コープマートは、2015年までに店舗数を100店舗へ拡大する予定。

●ジー・セブン・マート(G7 Mart)http://www.g7mart.com/   

http://www.trungnguyen.com.vn/

ベトナムの新興企業Trung Nguyen coffeeグループ(コーヒーショップチェーン)
が経営するスーパーマーケット。

2010年12月にホーチミン市でG7貿易・サービス株式会社-
G7マートコンビニストア・フランチャイズとミニストップはベトナム市場に
おけるコンビニシステムを発展させるために戦略協力契約を締結した。
ベトナムはミニストップにとって第4目のコンビニストアフランチャイズの
投資国となる。
G7マートとミニストップの協力によって、設立されるこのコンビニストア
システムは現在日本で行われているコンビニと同じ標準的な形式となる。
メインの商品もファーストフードと乾燥食物となる。
なお、ベトナムで営業されるミニストップは現地の状況・文化及びベトナムの
小売形態と適当するよう商品及び規格の一部がベトナム国内のものに合わせる。

●シティマート(CitiMart)http://www.citimart.com.vn/

ベトナム地場のスーパーマーケット。
中堅規模で各都市に展開している。

●マックスマーク(Maxi Mark) http://www.maximark.com.vn/

投資法人マックスイマークは、総合ショッピングセンターとして消費財などの
販売で、1992年に設立された。
べトナムの経済発展と消費者のニーズを強く意識の面ではショッピングセンター
を設立し大量の商品を陳列・販売展開している。

●ハプロ・グループ(Hapro Group) http://www.haprogroup.vn/english/
運営企業はハノイトレードコーポレーション。国営企業である。
輸出入事業、農業、食品飲料 衣料などを展開、子会社33社を擁し、2007年の
グループ売上は約 5 兆 5,400 億ドンに達する。
食品製造子会社が取り扱っている品目は、ボトルド・ウォーター、ラーメン、
冷凍食品、缶詰、ワイン、ウォッカ等である。
サトラ社と同様に、繊維、家具・日用雑貨の輸出にも携わっているが、同社の場合、
ハノイ周辺で直営スーパー「ハプロマート」18 店及び同チェーン系列約40 店舗
を管理している。

ダイソーとも提携し2009 年 2 月末に大創産業と共同で「3万ドンショップ」を
ハノイで出店した。

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