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ミャンマー証券取引所の上場基準の流れに関して

2015年度に開始予定のヤンゴン証券取引所では当局は外資系企業と
ミャンマー企業の合弁に関して上場をしばらくは認めない方針です。
ヤンゴン証券取引所の第1ステージとしてミャンマーの地場系企業の
上場を認め、第2ステージにおいて合弁会社の上場を解禁します。
第3ステージでは国営企業の上場を進めていくとしています。

2015年9月以降から上場申請を受け付ける予定です。
基礎的な基準として最低資本金を40万USドル:5億チャットとする
方針です。
また100名以上の株主、上場申請時の以前の2年間の黒字を必要とします。

ミャンマーの企業で株式上場しているのはシンガポール証券取引所(SGX)に
上場するヨマ・ストラテジック・ホールディングス(YOMA)で、
ミャンマーの不動産開発を手掛けています。
さらに近年多角化を進め農業、教育、冷蔵業に事業転換を行っています。
開発物件FMI CityやThanlyin Star Cityなども開発しています。
同社収益のほとんどがミャンマーで行われています。
2014年度の業績は売上で1億1000万Sドル、純利益では2801万Sドルでした。

もう1社インタラ・リソーシスInterra Resources(ITRR)は
シンガポール証券取引所(SGX)上場の石油開発企業です。
同社の事業は石油開発・探査などでインドネシア、ミャンマーなどで
ミャンマーでの収益が過半数を越えています。
2014年度の業績は売上で6190万USドル、
純利益ではマイナス1050万USドルでした。

そして、日本の企業がミャンマー企業の買収を決定しています。
飲料大手キリンホールディングスは、ミャンマー最大のビールメーカー、
ミャンマー・ブルワリーの株式55%をフレーザー・アンド・ニーブ
(F&N)から5億6000万USドルで取得することを発表しました。

タイの飲料大手グループのTCCグループの傘下である
シンガポールのF&Nは2015年8月、ミャンマー・ブルワリー株55%を
政府系のミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)に
5億6000万ドルで売却することで合意していました。
キリン・ホールディングスは買い手候補となり、
同額での買収に合意したとしています。

フレーザー・アンド・ニーブ(F&N)は2013年、TCCグループの総帥である
ジャルーン・シリワダナパクディ氏が率いるタイ飲料最大手
タイ・ビバレッジThai Beverage(THBVE)の傘下に入っています。
キリンホールディングスがそれまで保有していたF&Nの約15%に
あたる株式を同氏に売却しています。

Thai Beverage社の2014年度の業績は売上で1620億8700万バーツ、
純利益では216億バーツとなっています。

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