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タイの最高裁判所はタイ高速道路公社側有利の判決

タイの最高裁判所は、タイ高速道路公社と建設を行ったゼネコン2位、
チョー・ガンチャーン(CK)の争いに関して、高速道路公社
(EXAT)に有利な判決を下しました。

バンナートラッド~チョンブリ高速道路55kmの建設に
関する90億バーツの補償金に関して支払う必要のない判決を
出しています。

1995年にバンナートラッド高速道路を建設するため、
タイ高速道路公社の前組織Expressway and Rapid Transit
Authority(ETA)が合弁会社としてBBCD Co,社を組成、
その35%をチョー・ガンチャーン社が保有していました。
しかし11か月に及び、デザイン変更などで建設予定地の
引き渡しが遅れました。

合弁企業にはCK社以外にドイツ資本ゼネコンの
Bilfinger+Berger Bauaktiengesellschaft社、
Dyckerhoff & Widmann AG社も含まれていました。
建設ゼネコンの合弁事業体は建設工事の遅延と変更のため、
62億バーツを要求していました。

高速道路は1999年2月に完成しましたが、ゼネコン事業体と
高速道路公社の紛争は仲裁プロセスに持ち込まれました。
2003年の仲裁委員会は高速道路公社側の責任を認め、
補償金とその利息を支払わなければならないと裁定しましたが、
ETAは最高裁判所の判決を求めるとして控訴していました。

2006年にタイ最高裁判所は仲裁委員会の判決を覆し、
高速道路建設契約に関してETA側は補償を義務付けられていない
と判断しました。
チョー・ガンチャーン社は民事訴訟へ切り替え、補償金と利息を含む
90億バーツの被害を求める裁判を起こしていました。

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