タイ製パン大手プレジデントベーカリー、価格引き下げ【タイ:食品・飲料】

タイのNo.1パンブランドである「ファームハウスFarmhouse」を手掛けるプレジデントベーカリー(PB)社は、タイ国内の購買力が低下する中、消費者を支援する目的で、原材料費の緩和を受けて製品価格を5%引き下げました。
以前はロシア・ウクライナ戦争の影響で小麦価格が上昇していました。
タイ国内でおよそ約400億バーツ規模のパン市場は、消費者がパンを米に比べて腹持ちの悪い二次的な食品とみなしているため、タイ内の景気減速時に需要が軟化するという課題に直面していました。
ファームハウスは3年以内に100億バーツ以上の売上を目標としており、新工場、電気配送車、自動パン販売機に40億バーツを投資する計画です。
また、冷凍製品ラインを拡大し、離職率を下げるために従業員教育を強化しています。
2025年第1四半期は、厳しい競争と景気減速により、売上高はマイナス6.5%減、純利益はマイナス18%減となりました。
こうした状況にもかかわらず、ファームハウスは製品革新とマーケティングにより、2025年に7〜10%の増収を目指しています。
2024年度業績は、売上76億9700万バーツ、純利益15億9000万バーツでした。
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