タイの化粧品大手スペシャリティ・ナチュラル・プロダクツは2025年Q1増収増益【タイ:化粧品】

タイの化粧品大手スペシャリティ・ナチュラル・プロダクツSpecialty Natural Products(SNPS)の2025年第1四半期の売上は、前年同期比+19.84%増の1億2,083万バーツ、純利益は、前年同期比+63.1%増の1,977万バーツとなりました。
2025年通年では6億バーツの売り上げを目指しています。
中でもハーブ由来の医薬品原料(API)の売上が73.66%増加したことが大きいく、また、既存顧客と新規顧客のニーズに応える新製品開発(プロダクト・イノベーション)戦略も奏功したとしています。
今後は、同社の事業が原材料の抽出からOEMまでを手がける川上産業であることから、毎年第2・第3四半期に売上が大きく伸びる見込みです。
2025年の事業方針として、同社は以下の4つの主要戦略を掲げています。
・差別化された商品開発に注力した革新的な製品ポートフォリオの構築
・新市場への進出
・サプライチェーンの強化
・IT、ブランド化原料、価値の高いAPIの開発
これらの取り組みにより、持続可能な成長を実現しようとしています。
現在、SNPSの製品ポートフォリオは、化粧品、食品、医薬品の3つの主要カテゴリーに分けられています。
市場展開としては国内外の両方を視野に入れています。
国内では特に医薬品分野に注力しており、需要の高まりが顕著となっています。
同社はサプリメント、化粧品、高価値医薬品有効成分(API)の革新的な製品開発に重点を置いています。
また、SNPSは米国の関税上昇を好機と捉え、欧州メーカーのタイ移転を誘致しています。
伝統医療を含む研究開発プロジェクトに1億バーツ以上を投資する予定です。
同社はこれまで、インド、フランス、インドネシア、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、オーストリアの8カ国のパートナーと協力協定を締結し、国際的なマーケティング活動を展開してきました。
また、インドネシア、スペイン、インド、タイ、韓国、中国、アラブ首長国連邦など、多くの国で国際展示会やイベントに参加しています。
スペシャリティ・ナチュラル・プロダクツSpecialty Natural Products(SNPS)の2024年度業績は、売上4億7400万バーツ、純利益8100万バーツでした。
この記事へのコメントはありません。