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タイの宅配市場を牽引する商品やサービス【タイ:物流市場】 

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タイ国内では、電子機器、家電、食品・飲料、玩具、DIY用品などが配送需要を押し上げています。
2029年までにタイ国内のEC利用者数は1,519万人に達すると予測されており、ユーザーの普及率は2024年の20.6%から、4年後には24.8%に上昇が見込まれています。
インフラ投資や技術導入の加速もこれを後押ししています。

タイのデジタル経済振興機構、銀行系調査機関、民間アナリストなどの報告によると、2024〜2025年の年間市場規模は概ね800億〜1000億バーツとされ、1日あたりの宅配件数は1,000万〜1,200万個と推定されています。

一方で、タイ人消費者の購買行動の変化により、従来のソーシャルコマースの人気は「ショッパーテインメント(Shoppertainment)」の登場で陰りが見えています。
これは、TikTokなどの多くのSNSプラットフォーマーが短編動画に「カートに入れる」機能を統合し、視聴中に即購入できる仕組みが普及しています。
これがタイの宅配市場に大きな影響を与えており、急速な適応が求められています。

・タイ宅配市場の主要プレイヤー5社

タイ郵便(Thailand Post):市場のリーダーとしての地位を維持し、赤字から黒字への転換に成功。
フラッシュ・エクスプレス(Flash Express):急成長を遂げ、第2位の地位を獲得。
J&Tエクスプレス(J&T Express):特にTikTok経由の配送件数増加で大きく成長。
ケリー・エクスプレス(KEX):事業の大規模な再編を進め、ポートフォリオを縮小中。
その他の事業者はすでに多くが市場撤退を余儀なくされています。

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