タイ国内でチャジーCHAGEEブランドが躍進【タイ:茶市場】

中国のチャジー(CHAGEE)がタイ国内でSNSを中心としたマーケティングで伸びています。
CHAGEEは創業10年に満たないブランドですが、中国発のティーブランドとして、すでに世界4,500店舗以上を展開し、強いブランド認知を構築しています。
タイにおけるCHAGEEは、2024年に再上陸しました。
CHAGEE(タイランド)株式会社の設立時には、登録資本金500万バーツ、シンガポールとタイの合弁で設立され、シー・フー氏とキッティラット・ルーチャー氏が取締役を務めています。
タイ国立食品研究所によると、2023年のタイ国内の茶葉市場規模は21.7億バーツで、+6.8%の成長率を記録し、今後も継続的な成長が見込まれています。
タイの茶市場には様々なカテゴリが存在し、フルーツティー、ハーブティー、グリーンティーに加え、ホットティー、パウダータイプ、RTD(Ready to Drink:飲料タイプ)などがあります。
中でも最も大きな市場規模を持つのは、RTDグリーンティー(緑茶飲料)で、市場規模は200億バーツに達します。
飲料業界における競争は、コーヒーショップやカフェだけにとどまりません。
地元・グローバルチェーンが激しく争う中、ティーショップも熾烈な競争の場となっています。
ミルクティー、タイティー、グリーンティー、オーガニックティーなど、さまざまな種類があります。
国立食品研究所のデータは「上流産業」つまり原材料レベルのデータに焦点を当てていますが、実際に消費者へ提供される「下流産業」では、さらに大きな売上が存在します。
例を挙げると、
RTDグリーンティー単体で1,000億バーツ超(OISHI Corporation(未上場)、Ichitan Corporation(ICHI)など)
タイティーの有名ブランド「Cha Tra Mue(チャ・トラ・ムー)」は年間約50億バーツの売上、
ミルクティーの「BEARHOUSE」、「Karun Thai Tea 」も数億バーツ規模の売上を記録しています。
この記事へのコメントはありません。