通信大手トゥルーTrue、経営幹部層を拡充 【タイ：IT・通信】

タイの通信・IT大手であるトゥルー・コーポレーションTrue Corporation(TRUE)は、顧客中心主義を軸とした、よりフラットで焦点を絞った組織構造の経営陣と、同社初となるチーフ・データ＆AIオフィサーの任命を発表しました。
新しい組織構造は2025年9月に発効し、上級役員の人数は11人から13人に増加します。

この新しい組織構造は顧客ニーズの変化や技術の進化に対応し、シンプルさを促進し、市場投入までのスピードを加速させることを目的としています。

また、業務、システム、計画、ナレッジマネジメントのあらゆる面にAIを統合し、AIファースト企業としての立場を確立していくとしています。
タイ全国規模で展開するトゥルー社の「One Network」プロジェクトは2025年9月に完了する予定で、5Gおよび4Gのカバレッジと性能を大幅に向上させます。

Trueは最近、2300MHz帯域で70メガヘルツの周波数を取得しており、これにより性能が17％向上し、将来の5G拡張を支えることが期待されます。
また、Trueは、ダイナミックスペクトラムシェアリング技術を用いて2600MHz帯を再編し、5Gと4Gの柔軟な利用を可能にする計画です。
同社によると、90MHz帯の帯域幅全体を5Gに活用する予定です。

新たに取得した1500MHz帯域は、他の低周波数帯と連携して下り回線容量を強化し、ネットワーク速度と効率を向上させる見込みです。

同社は、すべての顧客があらゆるプラットフォームでアプリを通じてサービス取引を完了できるようにしたいと考えています。
2025年、顧客取引や支払いの19％がデジタルチャネルに移行しており、この数字は引き続き増加していると述べています。

トゥルー・コーポレーションTrue Corporation(TRUE)の2024年度業績は売上2078億0500万バーツ、純利益マイナス109億バーツでした。