1. HOME
  2. ブログ
  3. 企業動向
  4. キングパワーは免税店3店舗を閉鎖、希望退職制度を導入【タイ:消費財】
ASEAN最新動向

Latest trends in ASEAN

キングパワーは免税店3店舗を閉鎖、希望退職制度を導入【タイ:消費財】

orange paper clip on black surface

キングパワーは、2025年9月にダウンタウン型の免税店3店舗(シリワリ、パタヤ、マハナコーン)を閉鎖すると発表しました。
組織再編を進めるとともに、変化する市場環境に対応した新たなビジネスモデルを模索する方針で、4~5か月以内に方向性を示す見通しです。

マティチョンの報道によりますと、キングパワー・コーポレーションのニティナイ・シリスマッタカーン最高経営責任者(CEO)は、運営コストの高さや、訪タイ外国人観光客が従来の団体旅行型から変化していることなどを理由に閉鎖を決定したと説明しました。
空港型免税店とは運営形態が異なることも背景にあります。

閉鎖日は現在調整中ですが、同社は過去にも経済状況に応じて都心店舗を閉鎖・再開した例があり、コロナ禍の際も柔軟に対応してきました。
今回は組織再編と並行して「希望退職制度」を導入する予定で、閉鎖店舗の従業員は希望すれば引き続き勤務できます。
一方、全社の従業員を対象に希望退職の応募も可能としています。

今後は持続可能な経営のために、ダウンタウン事業を新しい文脈に合わせて再設計する必要があるとしています。
免税事業は引き続き同社の強みですが、その形態は進化していくとし、新たな「キャプティブマーケット」を取り込むビジネスを加える考えです。

現在営業を継続するダウンタウン免税店は、ランナム、ワン・バンコク、プーケットの3店舗です。

King Power Corporation社(未上場)の2024年度業績は、売上266億2514万バーツ、純利益4億8600万バーツでした。
King Power Duty Free 社(未上場)の2024年度業績は、売上409億9000万バーツ、純利益マイナス9億3700万バーツでした。

キングパワーマハナコーン King Power Mahanakorn社 売上19億バーツ 純利益マイナス8億バーツ
キングパワー・スワンナプーム King Power Suvarnabhumi社 売上66億バーツ 純利益2200万バーツ
キングパワー・インターナショナル King Power International社 売上19億バーツ 純利益マイナス33億バーツ
キングパワー・ホテルマネジメント King Power Hotel Management社 売上8億バーツ 純利益8800万バーツ

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事