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タイのがん治療機械・血液透析の市場【タイ・医療】

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タイでヘルスケア事業などを展開する医療系大手のプリンシパル・キャピタル(PRINC)は、タイの東北部シーサケート県にある傘下病院「プリンス・シサケート病院」のがん専門治療センターに、米医療機器メーカーのバリアン社の放射線治療装置「バイタルビーム」を導入したと発表しました。

プリンシパル・キャピタル(PRINC)の2024年度業績は、売上57億8700万バーツ、純利益3億5100万バーツでした。

タイではこれまで一部の地方でしか受け入れが難しかったがん治療を強化する方針を打ち出しています。
同病院の投資額はおよそ1億バーツでシーサケート県で初の放射線治療を提供します。

タイ保健省のデータによると、2024年のタイの新規がん患者数は13万9000人で、年間のがんによる死亡者は8万人を超えています。
タイ東北部の南部地域にある5県(シーサケート、ウボンラチャタニ、ヤソートーン、アムナートチャルーン、ムクダハン)では、がんは死因の1位となっています。

2024年の死亡者数は、約571,034人と推計されています。
タイ政府の人口統計によると、2024年の出生数は462,240人、死亡数は571,646人であり、出生数を死亡数が上回る「自然減」の状況となりました。

2024年の死因トップ3は、循環器系疾患(心血管系) 84,904人、悪性腫瘍(がん) 83,334人、呼吸器系疾患 49,068人 でした。

また、タイで血液透析サービスを提供するKTメディカル・サービスKT Medical Service (KTMS)では、腎臓病患者数の増加に対応するため、血液透析センターや血液透析装置を追加する方針を発表しています。

同社の目標では2027年までに血液透析センターを36カ所から45~60カ所に増加させます。
タイ国内での慢性腎臓病患者数は約800万人いて、このうち腎代替療法を必要とする患者数は12万人以上としています。
タイの国内腎臓病患者数は年約10~15%増加する傾向です。

KTメディカル・サービス(KTMS)社の2024年度業績は、売上6億0100万バーツ、純利益1900万バーツでした。

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