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マッドユニコーン、タイブランドの世界展開を目指す【タイ:Eコマース】

a basket with a target and a target in it

タイ物流のユニコーン企業であるフラッシュグループFlash Group創業者コムサン・リー氏は、タイブランドを世界に広める新事業「マッドユニコーンMad Unicorn」を立ち上げました。

越境EC市場に参入するとの憶測もありますが、目的は中国製品を扱うことではなく、タイ製品が国際市場で競争できるエコシステムを構築することとしています。
同社の持つ物流インフラを活用し、タイブランド向けの支援ツールや技術開発に注力します。

コムサン氏は、Eコマースは脅威ではなく機会であると強調しています。
ブランドオーナーには、他社プラットフォームに依存せず、自社の価値とアイデンティティを築くよう促しています。
将来的には、AIエージェントが個々の消費者に応じた商品推薦を行い、ブランド力のない企業やインフルエンサーは淘汰される可能性があると述べています。

また、消費者行動や技術進歩、グローバル市場の動向により、サプライチェーンやビジネスモデルが変化する中で、ニッチ市場を効果的に拡大できる小規模ブランドの成長可能性を強調しています。
外国企業の参入による競争激化の可能性も認めつつ、イノベーションや知識移転に貢献する限り、潜在的パートナーと捉えています。

さらに、「マッド・ユニコーン」の社名は自身のストーリーをもとにしたNetflixシリーズに触発されたもので、新技術や革新的製品、海外展開可能な有望ブランドへの投資や自社研究開発を行います。

また、コムサン・リー氏は2025年6月、アナンダ・デベロップメント(ANAN)やタイ・プレジデント・フーズ(TFMAMA)と提携し、タイ・プレジデント・ビバレッジ社を設立しました。
同社は中国の高級ティーブランド「チャジー・タイランドCHAGEE Thailand」の過半数株式を取得しています。
チャジーCHAGEE は国内で研究開発を行い、タイ茶葉の付加価値を高めながら世界市場に展開する予定です。

フラッシュ・エクスプレスFlash Express社の2024年度業績は、売上247億2853万バーツ、純利益9億4053万バーツでした。

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