Tsingtao BeerとCarabao Groupが戦略提携、タイでの製造・流通・国際展開を強化【タイ:アルコール飲料】
Tsingtao Beer、CBG傘下のTawandang Brewery 1999、およびThai China Beverage(Nam Yong Terminal)の三者が、製造、流通、国境を越えた事業展開に対応する包括的なプラットフォーム構築を目的としたパートナーシップを締結しました。
この協力の第一段階では、Tawandang Brewery 1999がタイ国内でのTsingtaoビールの製造を担い、物流のNam Yong Terminalが引き続き独占的な流通役を務めます。
CBGは瓶、缶、カートン、ラベルなどのパッケージ資材を供給することで収益を得る構図であり、この分野の売上は2026年度以降に発生する見込みです。
CBGは、Carabao Group Public Company Limited(カラバオ・グループ)の略称です。
CBGの2024年度業績は、売上高17億7,358万バーツ、純利益9億8,718万バーツでした。
正式名:Carabao Group PCL
証券コード:SET:CBG(タイ証券取引所上場)
本社所在地:タイ・バンコク
事業内容:主力はエナジードリンクの製造・販売。
ブランド名「Carabao Dang(カラバオ・デーン)」で知られる。
飲料用のガラス瓶、アルミ缶、ラベルなどのパッケージ素材の製造・供給事業も展開。
海外輸出にも積極的で、イギリス、中国、東南アジアなどに進出している。
ブランド名「Carabao(カラバオ)」の由来:
「Carabao」はフィリピン語で「水牛」という意味で、タイの有名なロックバンド「Carabao」の創設者がブランドの立ち上げに関与。
同ブランドは「闘志・活力・エネルギー」の象徴として打ち出されている。
タイ国内のエナジードリンク市場でレッドブル(Krating Daeng)などと並ぶ有力ブランドと競合している。
自社工場でボトル・缶の製造が可能な垂直統合型ビジネスモデルを展開している。
近年は飲料以外にも事業領域を拡大し、パッケージ資材供給や国際的提携(例:Tsingtaoとの提携)などを通じて多角化を進めている。
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