タピオカデンプンメーカーのタイワーThai Wah社、戦略転換により利益330％増を達成【タイ:農業・食品業界】

タイの大手食品・デンプンメーカーであるタイワーThai Wah(TWPC)社は、2025年第3四半期の好調な業績を発表しました。
純利益は1,800万バーツに達し、前年比124％増となりました。

これは、プレミアム市場および高付加価値製品への戦略的転換が成功していることを示しています。
売上総利益率は20％に拡大し、全事業部門での確実な実行と業務効率の改善を反映しています。

戦略的展望として、「Thai Wah 2030戦略」フレームワークのもと、即席食品および高付加価値タピオカ製品を強みとするアジア地域のリーディング食品企業への明確な変革を進めています。
アジア地域での事業拡大、継続的なイノベーションの推進、持続的な競争優位性の構築に注力しており、2025年の収益性強化と長期的な株主価値の創出を目指しています。

タイワーThai Wah(TWPC)社は、タイワー・スターチ社とタイワー・フードプロダクツ社が合併して2015年に誕生した会社です。
タイワー・スターチ社は1947年設立、タピオカスターチ(タピオカ粉)生産を進め、1985年にタイ証券取引所(SET)へ上場しました。

主要原材料のキャッサバは季節・需要状況による価格変動影響を受けやすく、リスクヘッジを進めるとしています。
同社主力製品はタピオカスターチ”Rose”や春雨ヌードルです。
タイ国内5か所のほか、カンボジアとベトナムに生産工場を持っています。

2024年度業績は、売上63億4545万バーツ 、純利益1億5931万バーツでした。