タイのアラーク動物病院はAI搭載のMRI・CTスキャンセンターと新ブランドを立ち上げ【タイ:ペット・サービス】

タイで広がる「ペットは家族(Pet Parent)」というトレンドを背景に、アラーク動物病院Arak Animal Hospitalでは2025年5月以降の3〜4か月以内に、より手頃な価格帯の新ブランドを立ち上げる準備を進めています。
これは、あらゆる所得層のペットオーナーに対応することを目的としています。
この新ブランドでは3つの新支店展開を予定しており、既存の主力ブランドもさらに2支店増やす計画です。
アラーク動物病院のCEOであり創業者でもあるDr. Tassawarin Kanchanachayaは、2025年のタイにおけるペット産業の市場規模は750億バーツに達する予測で、そのうち約9%がペットのヘルスケアに関わるものと見込まれている、と述べています。
ペットを家族の一員と考える飼い主の増加により、健康管理、食事、アクセサリー分野においても需要が高まっています。
この需要に応えるため、同院はバンコクのトンロー支店に「ARAK’S ADVANCED MRI & IMAGING CENTER」を設立し、5,000万バーツ以上の投資を行いました。
同センターでは、ペット専用のMRIおよびCTスキャンのサービスを提供しており、AIによる画像解析技術を導入することで、検査時間を1時間から30分へと短縮することが可能になりました。
これにより、ペットの安全性が向上し、麻酔の繰り返し使用のリスクも軽減されます。
検査費用は、CTスキャンで約8,500バーツ、MRIで約24,000バーツとなっています。
また、同院ではクラウドシステムも導入しており、検査画像を本部と全国5支店(トンロー、ランスアン、ペットカセム、プーケット、チェンマイ)間で共有することが可能です。
これにより、バンコク以外の地方に住む飼い主にも利便性を提供します。
アラーク動物病院はこうした戦略的取り組み、先進技術と手頃なサービスの融合によって現代のペットオーナーニーズに応え、ペット医療分野のリーダーとしての地位を確立しようとしています。
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