Tシャツブランド「ユッドゥパオ」売上10億バーツも利益は100万バーツ、国内生産で競争力維持【タイ:消費財】
Tシャツブランド「ユッドゥパオ(YUEDPAO)」は、売上高が10億バーツを超えるにもかかわらず利益はわずか100万バーツしかなかったことが明らかになり、オンライン上で大きな話題となりました。
以前、「ユッドゥパオ」創業者のタノンサック・セーイアオ氏は、PRACHACHAT FORUM : NEXT MOVE Thailand 2025 のパネルディスカッションで、仕入れて販売するビジネスから、自社ブランドを立ち上げ製品を生産する事業に拡大することは、新たな挑戦に直面する点であるとコメントしていました。
同社は2013年に自社ブランド展開を始めた当初、生産コストが高く、競争力のある価格で販売できなかったため、売上が95%減少し、事業をほぼ閉鎖する寸前にまでなりました。
「ユッドゥパオ」ブランドの展開においては、消費者に応える差別化ポイントとして、型崩れしないTシャツを提供すること、そして100バーツという手ごろな価格を設定する戦略を採用しました。
さらに、商品ラインをシンプルにTシャツのみに絞り100%タイ国内生産にすることで、在庫管理が容易になりコストを効率的に管理できるようにした結果、競争力のある価格で販売することが可能となりました。
同社を運営するRerermmai社の2024年度業績は、売上11億8261万バーツ、純利益114万バーツでした。
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