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タイの財閥企業最大手サイアム・セメント・グループに関して【タイ:財閥】

サイアム・セメント・グループ(略称SCG)は、
タイ王国最大手・最古のセメント製造企業グループです。
タイ証券取引所にはThe Siam Cement(SCC)として
上場しています。

タイ王室財産管理局が33.6%出資している王室系
企業であり、セメント、建設資材、製紙から石油化学まで
幅広い産業を手掛けるコングロマリットです。
同社は1913年、ラマ6世により設立されました。

サイアム・セメント・グループ(略称SCG)社はタイの
セメント業界トップであり、同国上場企業の株式時価総額に
おいて5位の規模を誇る大企業です。

米Forbesの世界の大手企業200社ランキング(2013年)では
同国5位でした。
タイの大学生による就職人気企業のランキングでも2012年首位、
2013年2位など常に最上位グループに位置づけられています。

またレンゴーやトヨタ自動車、クボタなど日系資本の提携先も
多くあります。
アメリカのダウ・ケミカルなどとも合弁企業を作っています。

サイアム・セメント・グループ(略称SCG)は、ASEANで初めて
世界的工業・産業リーダーとして、世界の主要なサステナビリティ
主導企業の業績を追跡するRobeco Sustainable Asset Managementの
グローバルインデックス、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・
インデックス(DJSI:Dow Jones Sustainability Induces)指数に
選定されています。
同選定は2004年から15年連続で継続しています。

サイアム・セメント・グループの登録資本金は16億バーツで、
発行済みおよび全額払込済み資本金は12億バーツです。
(普通株式12億バーツ:1株あたり額面1バーツ)。

サイアム・セメント・グループの筆頭株主はタイ王室
財産管理局およびタイの現国王ラマ10世
(ワチラロンコン国王陛下)であり33.3%を占めています。
続いてThai NVDR社(議決権無し無議決権預託証券)が7.2%、
Social Security Office:SSOタイ労働省社会保険事務局が
4.0%、以下、外資系の金融機関などが投資しています。

サイアム・セメント・グループ2018年の連結売上は
4784億バーツで前年比6%増でした。
純利益は447億バーツで前年比19%の減少、
主に石油化学品の価格低下によるものでした。
収益率は9%で回復力のあるパフォーマンスとなりました。

グループの継続的な競争力を維持し、将来のリスクと
不確実性に対処するため2つの重要な戦略(1)財務の安定性
(2)長期的な成長 に引き続き注力していく方針です。

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