SET上場のRSは昨日、世界的な消費財コングロマリット、
ユニリーバの直販事業部門であるユニリーバ・ライフ(ULife)の全事業を、
約8億8000万バーツを投じて買収したと発表しました。

この動きは、商品、販売チャネル、コマース事業グループの
新しいビジネスモデルの面でRSグループを強化し、関連会社間の相乗効果を生み出すと、
最高経営責任者のSurachai Chetchotisakは述べています。

ULifeは長い間ダイレクトセールスビジネスに特化しており、
RSグループのエンターテインメント・モデルに統合されれば、
その潜在能力を発揮し、3年以内に国内でトップ5に入る飛躍的な成長を遂げる
近代的ダイレクトセールスビジネスとなる、と氏は述べています。

「M&Aは、RSグループにとって成長が期待できる企業を買収するための重要な戦略です。
信頼できるプラットフォームを通じてタイ人の起業家を支援するULifeの
完全買収を決定したことで、RSグループのコマース事業が強化され、
新たな流通チャネルを通じてより幅広いターゲット層にリーチできるようになります」
と述べています。

ダイレクトセールスは、業界全体の成長率が最低でも年6～7%に達すると
予想されていることから、RSグループが強い関心を寄せている事業であり、
ULifeが大きな可能性を秘めていることを意味しています。

RSグループとその関連会社の “Entertainment-Merce “モデルを考えると、
ULifeはマーケティングと製品流通において、その効率を最大化し、
差別化することができ、新しい売上成長の機会とビジネスパートナーシップの
強化につながるとしています。

さらに重要なことは、ULifeがRSグループのスマートマーケティングプラットフォーム
であるPopcoinを利用することで、消費者のニーズに合わせたマーケティング効率の
強化・向上を支援し、エンゲージメントの構築や販売促進など、
あらゆる次元で事業の付加価値を創出することができるということです。

スラチャイによるとRSは2022年、新たなM&A案件に1～2億バーツを割り当て、
グループの成長機会とエコシステムを拡大する計画です。

RS PUBLIC COMPANYの2021年の業績は売上28億バーツ、
純利益2億バーツと発表しています。