タイのマイナー・インターナショナル、2026年のタイ観光業回復と「量より質」への転換を予測【タイ:観光・ホスピタリティ】
タイの外食・観光・ホテルの大手企業であるマイナー・インターナショナルMinor International(MINT)社によると、タイの観光セクターは、2024年と比較して2025年の訪問者数が減少したにもかかわらず、引き続き高い回復力と適応力を維持すると見込まれています。
同社グループ最高経営責任者であり、Minor Hotelsの最高経営責任者でもあるディリップ・ラジャカリエ氏は、タイの自然資源、ホスピタリティ、文化、食といった強固な基盤に支えられ、観光は引き続き国家的な重点分野であると述べています。
タイ国内での観光インフラへの継続的な投資、多様な観光商品の拡充、欧州および中東からの長距離航空路線の拡大が高消費層の旅行者を呼び込み、量より質、特にプレミアムおよびラグジュアリー体験を重視する戦略転換により、タイは短期的な課題を克服し、2026年に勢いを取り戻すとMinor社は見ています。
傘下のマイナーホテルズMinor Hotelsの「Travel Trends Report 2026」では、観光旅行者の間に引き続き前向きな見方が示されており、多くの回答者が2026年において
レジャー旅行を維持または増加させる計画であるとしています。
特にヘルスケア分野、心身のリフレッシュやセルフケア、地域の文化体験は旅行動機として重要性を増しており、需要の変化から恩恵を受ける上でタイは有利な立場にあります。
一方でリスクとしては、為替の変動、コスト上昇、地政学的な不確実性が、旅行者の支出やホスピタリティ事業に影響を及ぼす可能性があります。
マイナーグループは、新たなウェルネスおよび飲食コンセプトの導入、デジタルソリューションの拡充を進めるほか、ホテル不動産投資信託の立ち上げやマイナーフードMinor Food(外食部門)の新規株式公開を計画しています。
2025年に4つの新ホテルブランドを発表した後、同グループは運営受託を中心に、2028年までに850軒超の施設展開を目標としています。
事業拡大は、日本およびエジプトでの合弁事業、インドでの急成長、中東での継続的な展開に加え、アジア太平洋地域と米国におけるよりバランスの取れたポートフォリオ構築を含み、タイにおけるNHおよびNH Collectionホテルの拡大余地もあるとしています。
2024年度業績の Minor International 社は、売上1653億バーツ、純利益77億バーツでした。
また、タイ政府観光庁は、2026年の観光収入総額が約3兆バーツ(約15兆円)になるとの見込みを明らかにしました。
新型コロナウイルス流行前の2019年とほぼ同水準で、2025年から+7%増加する見通しです。
外国人旅行者は3670万人で、依然として2019年3990万人を下回るものの、観光収入は2兆バーツ(10兆円)になると予想しています。
旅行者の内訳は、長距離市場からが70%、短距離市場が30%となっています。
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