タイ国内の健康・美容小売市場へ、PTTグループとCentral Retailグループが本格参入【タイ:小売・ライフスタイル】
タイの美容・健康市場は2025年時点で約1,800億バーツとなりました。
この市場へ、タイ国営石油(PTT)グループの子会社である PTT Oil and Retail Business(通称 OR)社は、子会社OR Health & Wellness(ORHW)を通じ「found & found」ブランドで参入しています。
また、Central Retail Corporation(CRC)は、食品・スーパー事業会社Central Food Retail(CFR)の新業態として健康・美容ブランド店舗「LOOKS」を展開します。
ORHWが展開するfound & foundは、2026年に45店舗を追加出店し、2030年までに450~500店舗体制を目指し、美容・健康小売ブランドのトップ5入りを目指しています。
一方、CFRのLOOKSは2026年5月20日にRobinson Lifestyle Sri Samanのスタンドアローン1号店をオープンし、3年以内に100店舗を追加して合計200店舗を達成する計画です。
バンコクおよび周辺地域に70%を集中させ、長期的には海外展開も視野に入れています。
タイの美容・健康市場は過去10年間で3倍に拡大し、2025年の国内市場規模は約1,800億バーツに達しています。
年間+5~7%の成長が見込まれ、2034年には2,900億バーツ規模に拡大すると予測されています。
特に「Masstige」(マスとプレステージを組み合わせた価値帯)セグメントが注目されており、タイ人の20~40歳の消費者の平均購入単価は1,000~1,500バーツとなっています。
商品面では、両ブランドともに5,000SKUを取り揃え、韓国・日本ブランドを中心とした品ぞろえを強みとしています。
LOOKSは輸入品が50%、タイブランドが35%、独占取扱い商品が15%の構成で、COSMAX(韓国)との直接契約による価格競争力を確保しています。
found & foundは日本・韓国ブランドのワンストップショップとしてポジショニングし、日本や韓国での販売価格と比較して10~15%以内の差に抑えることを目標としています。
市場全体では大手プレーヤーのシェアが10〜15%にとどまり、参入余地は依然として大きいとされています。
found & foundはLINE OAを活用した会員基盤をPTT Blue Cardと連携させ、年内に6万人から10万人への会員増加を目指しています。
LOOKSはSolution Barによる専門カウンセリングサービスを導入し、購買体験の差別化を図っています。
両ブランドの参入により、タイの美容小売市場の競争はさらに激しさを増すと見られます。
Central Retail Corporationの2024年度業績は、売上2628億438万バーツ、純利益81億3631万バーツでした。
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