タイ メディカルツーリズム

民間医療保険中心の米国では、民間医療保険団体がコスト節約のために低コストの
海外での治療を推奨している例もあるようです。

英国では、専門医による高度治療を受けるための待機期間が長く、迅速な受診の
ために海外医療機関での治療を選択する例があるようです。

いずれ日本でも上記のように「国民皆保険ではなくなる」「待機時間の長い不満足な
医療サービス」を受ける時代に入るかもしれません。
また2000年代に入り、タイに最も多くメディカルツーリズムに訪れている中東の患者は、
タイ国内の医療水準が高いことと、ビザ取得の容易さや付き添い家族の観光・滞在面
でのコストの低さを魅力としてタイを選択する傾向が強まっています。

2010年現在、日本人が海外へ治療に向かうのは、今のところ臓器移植やスポーツ医療、
美容整形、性転換手術のような日本国内で十分提供されていない高度治療や美容整形が
中心となっています。

この背景には、日本の医療保険制度が数多くの問題を潜在的に抱えながらも
国民皆保険のある一定水準の医療を公平に提供しているためと考えられます。

このような海外のメディカルツーリズムが日本でもこのところ話題となっています。
2009年8月には千葉県の鴨川市にある「亀田総合病院」がJCI認証を取得しています。

中国人富裕層や海外の富裕層へ向けた高度医療サービスを提供し始める医療機関も少しずつ
増えていくようです。

日本国内では、これまでの成長を牽引してきた製造業の空洞化が深刻な問題となって
きています。
また、一層の少子高齢化の進行やグローバルなインバランスの解消といった課題にも
対応しなければなりません。

2010年以降の日本国内需要の拡大を考えると健康・医療・介護サービス分野が最も有望な
分野とされています。
2009年末に発表された日本政府の成長戦略基本方針でも健康・医療分野は戦略産業の一つ
とされています。

ただし、マイナス面として日本の規制や社会保障制度の制約で医療行為をサービス業として
認識せずに、成長していない日本国内の健康・医療産業の発展が必要となってきます。