タイ サハヴィリヤ・スチール(SSI) クラカタウ・スチール(KRAS)

リーマン・ショック後のマイナス成長前の2008年のタイ国内の鉄鋼需要は
1346万トンで東南アジアではトップでした。
2010年の自動車生産は過去最高の165万台前後に達し、「世界の自動車生産台数
ベスト10」を目指します。

東南アジア主要国の鉄鋼消費量(2008年)
タイ        1346万トン  最大手サハヴィリヤ・スチール(SSI)
インドネシア 882万トン 最大手クラカタウ・スチール(KRAS)
マレーシア   849万トン
ベトナム       818万トン
シンガポール     364万トン
フィリピン   355万トン

大規模投資が必要であるため、新興国では一定規模の内需がないと高炉建設は
難しいとされています。
アセアン各国の鉄鋼企業では近隣国まで含めた「域内内需」を見込んで
高炉確保を優先する動きも始まっています。

ただし、高炉建設は無理と判断し外資の買収へ入ったと見られているのが
東南アジアの熱延鋼板最大手サハウィリヤ・スチール・インダストリーズ
(SSI)で、2010年、5億ドルの巨費を投じ、印タタ・スチール傘下で鋼板原材料の
スラブを製造する英メーカーを買収することに合意しています。

世界首位アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)はタイ2位のGスチール
(GSTEEL)の筆頭株主となり、東南アジアに進出することを発表しています。

国内生産基地として自動車や家電向けに品質の高い鉄の需要が伸びるタイが
国際競争の場所として注目されています。
Gスチールの熱延鋼板の年産能力は330万トンと400万トンのサハヴィリヤ(SSI)
に次ぐ2位ですが、2009年頃から資金繰りが悪化していて、鉄鋼工場の設備稼働率
が40%にとどまっていました。
同社は上流工程の電炉を持ち、ミタルは海外の自社拠点から電炉の原料となる
良質なスクラップを供給すれば、Gスチールを再生できると判断しています。