タイのタイ国営石油（PTT）グループ傘下の石油化学大手のIRPCでは日本企業の
宇部興産と合弁事業を行うと発表しました。

宇部興産の子会社UBE Chemicals (Asia) Co (UCHA) はナイロン原料
(caprolactam)生産工場をIRPCと合弁で建設します。
年産目標は15万トンで190億～220億バーツを投資します。

豊富な化学原料を持つPTTとIRPCでは石油川下製品を宇部興産グループへ流すことで
サプライチェーンの強化を目指します。

IRPC側がUCHAへ増資を引き受けるかたちで出資することで53億バーツを出し
増資後のUCHAへの出資比率は宇部興産68.9％で、IRPC側が25.0％、商社丸紅4.7％
になるとしています。

タイでは自動車生産台数が増加することで原材料のプラスチック関連、ナイロン樹脂
などのニーズが増加しています。

IRPCの2011年度の業績は売上で2483億3600万バーツ
純利益41億0600万バーツになっています。