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タイ政府では密輸防止のため車両輸入制度をより厳しくすると発表【タイ:自動車】

タイ政府では密輸防止を目的に車両輸入制度をより厳しくすると
発表しています。
2019年12月から個人用中古車の輸入を禁止する予定です。

各自動車輸入業者は12月9日まで既存規則の下で輸入計画を
進めますが、仮に、12月10日以降に中古車輸入違反をした場合、
関税局は違法車両を押収して破壊する権利を有するとしています。

2019年5月に内閣が法案を承認し、省令が6月13日に王立公報に
発表されました。
その後タイ商務省が公式発表をしています。
新規則の目的は中古自動車からの排出規制管理と道路交通安全の
ためとしています。

既存の規制では密輸に対する抜け穴がありました。
例えば自動車輸入業者はより少なく関税を支払う目的で、
完成車ではなく自動車部品として輸入申告することがあります。

2019年5月時点で完成車には+80%の輸入税がかかり、
自動車部品類には+30%の関税がかかります。

さらに、新車のみが商業目的で合法的に輸入されていますが、
中古車の販売目的輸入は禁止されています。
タイ関税局では2018年に個人中古車の輸入は100台に達したと
報告しています。
実際に輸入された密輸車は約1,000件あり、そのうち95%が
高級車とスーパーカーでした。

タイ関税局によると、密輸業者は完成車でも高額納税を
回避するために完全に組み立てられた車でなく、輸入車両を
セミノックダウン車として輸入しています。
これらの一部は、マネーロンダリング、麻薬、
および警察不正に関連しており、当局者は輸入詳細の提出を
求めるために外国貿易局と調整を行っていました。

新しい規則では、政府および外交的利用、研究開発、
公的慈善団体、再構築、再輸出、展示会など特別な目的の
ための輸入を免除しています。

中古車として使用済みのトラクター、トレーラー、救急車、
消防車は輸入許可されていますが、すべて免除の場合は、
商務、金融、外交、産業および防衛などの
関連省庁から許可を申請する必要があります。
違反した場合は1979年の商品輸出入管理法のもとで罰金
科せられます。

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