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IRPC、ナフサ価格の上昇を見込む【タイ:石油】

国営石油ガス複合企業PTTグループの石油化学部門であるSET上場のIRPC社は、
世界的な原油価格の高騰を受けて、ロシア・ウクライナ紛争により石油化学産業の
原料であるナフサ価格が上昇すると予想しています。

しかし、ナフサ価格の上昇は短期間しか続かないとIRPCの社長兼CEOの
Chawalit Tippawanich氏は述べ、紛争が戦争に発展した後の「パニック」が
価格上昇の主な原因だとの見方を示しました。

世界の原油価格が1バレル100米ドルを超えて高騰した後、
スポット市場のナフサ価格は上昇しました。

しかし、IRPCはスポット市場のナフサ価格が非常に高い水準まで上昇し、
世界中の石油化学製品の価格上昇につながるとは考えていません。

現時点では、石油化学業界への深刻な悪影響は明確に出ていないと
氏は言います。

ロシアからタイへの石油輸出量は、中東からの輸出量に比べると少ないものの、
ロシアは日量400万バレルの石油輸出国であり、
そのうち約280万バレルは欧州諸国へ輸出されているため、
タイはロシア・ウクライナ情勢の影響を受けています。
「米国とその同盟国によるロシアへの制裁が石油取引を覆えば、
Opec(石油輸出国機構)とイランは、ロシアからの石油供給に代わるものとして、
日量200〜400万バレルを追加輸出することができます。
これは世界的なパニックを回避するのに役立つ」と氏は述べました。

世界的な原油価格の高騰が同社の石油在庫に与える影響について、
IRPCは現在の原油価格が1バレルあたり78.4ドルで終了した昨年第4四半期の
価格よりも高いため、2022年第1四半期に石油在庫の増加が見込まれると予想しています。

IRPC社の2021年の業績は売上2566億バーツ、
純利益145億バーツと発表しています。

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