国営石油・ガス複合企業PTT社は「若返りDNA」を商品化する計画【タイ:ヘルスケア】
タイ国営石油・ガス複合企業PTTは、チュラロンコン大学と共に、老化関連疾患の治療が期待できる新しく発明された「若返りDNA」を商業化する目標を掲げています。
同大学医学部の専門家が発明したRED-GEM(REjuvenating DNA by GEnomic Stability Molecules)は、動物を使った実験で老化の影響を遅らせることができたと主張しています。
マウスを使用した実験では、老化した細胞を正常に機能する細胞に戻すことができることがわかり、老齢のマウスが持つ非効率的な脳機能を回復させることができることも発見されました。
次の段階の実験では、マカクなどの大型動物で治療の長期的効果を調べる予定で、新薬の大量生産に備える計画です。
また、ライフサイエンス企業のInnobic(Asia)社は、プロジェクトに資金援助を行い、特許取得プロセスを支援し、製品の商業化を行うとしています。
同社はチュラロンコン大学と協力する以前に、政府製薬機関との協力のもと、25億バーツをかけて、がん治療薬を生産するタイ初の製薬工場を開発すると発表しています。
さらにInnobic(Asia)社はマヒドン大学栄養研究所と提携し、高齢者向けの食品を共同開発します。
UHTとして知られる超高温プロセスで製造されるこの食品は、通常の食事ができない高齢者や介護患者の食事を容易にすることが目的です。
2022年内に、2~3種類の食品を開発する予定です。
PTT社(PTT)の2021年業績は、売上2兆2877億5800万バーツ、純利益1083億6300万バーツでした。
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