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日本の国債残高2009年度末816兆円

日本の国債残高はずっと増え続けてきました。

10月末の財政検討委員会の資料では、
2009年度末ではGDP比で169%、金額では816兆円にもなります。
すごい金額で危険に見えますが、GDP比が80%のときも100%のときもずっと危ないといわれていましたが、
結局大丈夫でした。なぜでしょうか?

カギは「利払い費」にあります。90年代に国内金融機関が
「利子さえ払っていれば不良債権ではない」と考えていたのと同様の考え方です。
利子さえちゃんと払うことができれば負債元本が増えようと減ろうと実はあまり関係ないのかもしれません。

この考え方、実は某外資系証券会社のエコノミストの最近の主張なのですが、
聞いた瞬間なるほどと思いました。国債の買い手である国内の金融機関にとっては、
利子を確実にもらうことが一番重要なのでしょう。
2009年度の利払費は9.5兆円で、高金利の国債が低金利の国債へ借換えられたことで
2000年代前半は減少したものの、国債の新規発行増加の影響で今後は増加してくると予想されます。

約10兆円の利払い費に対して税収が40兆円弱とすると、
おそらくまだ10年以上何とか利払いを続けることができそうです。
基本的には利子を払うことができればいいと考えますが、90兆円の歳出に対して、
40兆円の税収。しかも社会保障費を中心に歳出は増加する一方。
近くて遠い将来、利子さえ払うことができなくなるのは明白です。

そうなるとまずはどこかへしわ寄せが来るとして、数年後の動きを見定める必要がありそうです。

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