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タイ国営石油傘下グローバル・パワー・シナジーはグローエナジーの買収が認められず【タイ:エネルギー】

タイ国営石油(PTT)傘下のエネルギー会社、グローバル・パワー・
シナジー(GPSC)は、グローエナジー(GLOW)の買収が
認められなかったと発表しました。

グローバル・パワー・シナジー(GPSC)社ではグローエナジー
(GLOW)の株式をフランス資本のエンジー(ENGIE)社からおよそ
40億ドルで購入する予定でしたが、タイのエネルギー規制委員会は、
ネルギー産業分野での独占が起こり、競争を減らしてしまうとの
理由から買収の承認を出しませんでした。

政府が51%株式を所有している石油・ガス供給業者PTTは、
2018年6月にフランスのエンジー(ENGIE)社からグローバル・
パワー・シナジー(GPSC)社経由でグローエナジー(GLOW)社の
株式69%を購入することに合意したと発表していました。

グローバル・パワー・シナジー(GPSC)社はタイのエネルギー
規制委員会の決定を受け、公式声明で今回のグローエナジー
(GLOW)社公開買付けは実施しないと発表しています。

エンジー側ではグローエナジー(GLOW)の株式売却は、
非中核資産である約150億ユーロ資産を売却し、
石炭から再生可能エネルギー、電力ネットワークおよび
発電所に再投資するという事業プランを持っていました。

グローバル・パワー・シナジー(GPSC)社はタイ国営石油(PTT)
傘下の発電・エネルギー企業です。
2013年にタイ国営石油PTTグループが発電事業の集約強化の
ために設立しました。
発電能力は1922MW、2017年業績は売上212億8900万バーツ、
純利益31億7400万バーツでした。

グローエナジー(GLOW)はフランスの電力・ガス大手、
エンジーの子会社で、タイ国内では独立発電事業者として
展開しています。
タイ東部チョンブリ県のチョンブリ工業団地など2箇所で
発電所を運営しています。
タイ地方電力公社や小規模発電事業者への電力供給、
工業団地への工業用水供給などを行っています。
2017年業績は売上525億3700万バーツ、
純利益90億7500万バーツでした。

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