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タイの再生可能エネルギー発電(4)都市廃棄物(MSW)・バイオマス発電に関して【タイ:電力・インフラ】

都市廃棄物(MSW)発電は埋め立て地及び廃棄物管理費の削減を
実現できるため、タイ政府は太陽光発電への投資と同様に
都市廃棄物発電所への投資についても民間企業に奨励策を
提供しています。
しかし、障害として発電工場用土地の確保、大気汚染、
先端技術の不足が挙げられています。

タイ政府の2036年目標では、廃棄物による発電量を550MW、
熱量を495,000TOE(石油換算トンTOE:ton of oil equivalent)
としています。

TPI Prolene Power Plc.(TPIPP)では現在、
合計容量70MW(30MW+40MW)の廃熱回収発電施設2基と、
全容量80MW(60MW + 20MW)のRDF火力発電所2基、
合計容量150MWの商業用発電所4期を保有しています。

・主要プレイヤー
TPIポレン・パワー(TPIPP)
TWZコーポレーション(TWZ)
パデン・インダストリー(PDI)
アブソリュート・クリーン・エナジー(上場検討中)など

タイは農業国であり収穫後に大量の農業廃棄物が残るため
それらをバイオマスエネルギーとして使用することが出来ます。
バイオマス発電では籾殻、バガス繊維(サトウキビの搾りかす)、
パームカーネルシェル(PKS:パーム椰子種殻)などの農業廃棄物
を燃焼させ発電します。

タイ工業系企業はこれまで主に、高い発熱量である原油、
ディーゼル、LPG、石炭を含む化石燃料を使用してきました。
しかし近年、原油価格急上昇などのビジネス環境変化によって
タイ国内石油価格も世界の燃料価格市場メカニズムに従い上昇し、
その結果、化石燃料の代替としてバイオマス燃料を使用し、
製造コスト削減をしていく流れが強まりました。

代替エネルギー開発計画2015-2036
(Alternative Energy Development Plan 2015-2036(AEDP2015))
では、タイ政府の2036年バイオマス発電購入量目標を400MWと
しています。

・主要プレイヤー
CKパワー(CKP)
ブリラム・シュガー(BRR)など

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