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タイのBOIの発表、データーセンターと交通網整備に2,000億バーツを承認【タイ:大型投資案件】

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タイ投資委員会(BOI)は2025年3月にバンコクの交通網と3つのデータセンターを中心とする総額2000億バーツ(約8900億円)に上る投資申請を承認しました。
同国内の低迷している国内経済の成長に弾みをつける可能性のあるプロジェクトであるとしています。

認可を受けた最大規模の事業は、バンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロ(BEM)の案件で、バンコク郊外の東西を結ぶ「オレンジライン」と呼ばれる鉄道路線に1090億バーツを投じる計画です。

バンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロBangkok Expressway And Metro(BEM))はタイの大量輸送交通機関の主に地下鉄を運営する企業で、高速道路も運営しています。
同社の2024年度の業績は売上177億6500万バーツ、純利益37億6800万バーツでした。

また、タイBOIはデータセンターおよびクラウドサービス関連の3つのプロジェクトについても、税制などの優遇措置を認め、投資恩典を発表しています。

中国の北京皓揚雲数拠科技による727億バーツ(2800億円)規模の計画によれば、同企業ではラヨーン県にデータセンター施設を建設する計画です。

2025年1月には、中国系動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」がデータセンター内のサーバーにデータを保存するデータホスティングサービスに38億ドル(約5700億円)を投資することが承認されていました。

タイBOIでは、データセンターを含むデジタルインフラを外国人投資家や地元起業家の需要に合致させ続けることは、タイの競争力を維持する上で不可欠であるとしています。

タイ政府では輸出と観光、投資を促進し、2025年の経済成長率を最大+3.5%と、2024年の2.5%から押し上げることを目指しています。
2024年の投資申請額は、デジタル分野における外国企業のプロジェクトがけん引し、2023年比+35%増の330億ドルと、約10年ぶりの高水準を記録しました。

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