1. HOME
  2. ブログ
  3. 企業動向
  4. 「Makro」が37周年でリテール・エコシステムへ進化【タイ:卸売】
ASEAN最新動向

Latest trends in ASEAN

「Makro」が37周年でリテール・エコシステムへ進化【タイ:卸売】

タイの大手卸売企業であるMakroは、1989年8月12日にバンコクのラップラオ通りに1号店を開業し、タイで初めて「Cash & Carry」モデルを導入してから37周年を迎えました。

1989年の開業当時はインターネットやスマートフォンが普及しておらず、飲食店や小売店などの事業者は、複数の市場や仲介業者を回って商品を調達する必要がありました。
Makroは、こうした事業者の調達構造を変革し、標準化された商品を競争力のある価格で効率的に調達できる仕組みを提供しました。

2026年、Makroは単なる卸売企業から、事業者を多面的に支援する「Retail Ecosystem」へと役割を広げています。

同社は自社ブランド「Aro(アロ)」を展開し、品質、規格、価格競争力を重視した商品を提供しています。
また、「Chef’s Club by Makro」では、著名な飲食店やプロのシェフと共同でReady to CookやReady to Eatなどの商品を開発し、飲食店の調理工程や人件費の削減、品質の維持を支援しています。

デジタル化への対応では、「Makro PRO」を中心に、店舗、営業チーム、デジタルプラットフォームを連携させたフル・オムニチャネル型の卸売プラットフォームを構築しています。
事業者は場所や時間を問わず、商品の発注、在庫補充、仕入れ計画を行うことができます。
また、データを活用した在庫管理やサプライチェーン、配送体制の高度化にも取り組んでいます。

Makro PROは、Euromonitor Internationalからタイ資本のEコマースプラットフォームとして1位、またFirst-party(1P)売上高においてタイのEコマースプラットフォーム1位と評価されており、CP AxtraはASEANにおけるRetail Tech企業としての成長を目指しています。

また、地域の小規模事業者への支援にも取り組んでおり、「ミット・テー・ショーフェイ(中小小売店支援)」などを通じて、小売店の経営に関する知識を提供しています。
さらに、2025年末に大規模な洪水が発生したSongkhla県では、MakroとLotus’sが店舗の清掃や復旧を支援し、事業者が早期に営業を再開できるよう取り組みました。

2024年には、MakroとLotus’sがCP Axtraのもとで統合され、タイ国内外で2,700以上の店舗を展開する卸売・小売ネットワークへと拡大しています。
さらに、フィリピンの大手企業Ayala Corporationとの協力を通じ、タイで培った卸売モデルや知見をASEAN市場へ展開し、タイの製品・メーカー・事業者の域内展開を支援する取り組みも進めています。

CP Axtraの2025年度連結業績は、売上高5,207億635万バーツ、純利益93億5,646万バーツでした。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事