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ASEAN最新動向

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2010年タイ上場企業不動産と資源編

こちらのページではタイにおけるタイ証券取引所上場企業の業界構造図、
各社の規模・純利益・業種・業態などを解説しています。

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タイの不動産セクター 建設カテゴリー

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タイを代表する王室系の財閥グループ、サイアム・セメント(SCC)
はタイのセメント生産で国内第1位。
セメント事業・建材のほか、鉄鋼、石油化学、紙パルプ事業、
輸送事業などを形成する複合企業です。ベトナムにも積極的に投資しています。
日系企業とは積水化学と海外で戸建て住宅事業に乗り出すことを発表しています。
プレハブユニット住宅の生産・販売会社を2009年10月にタイに設立して参入。
アセアンの周辺国への展開も検討していく計画です。

ティプコ・アスファルト(TASCO)は果汁ジュース大手のティプコ(TIPCO)の子会社。
タイ国内アスファルト大手で、様々なアスファルト製品を製造しています。
タイ国内では、今後期待されるインフラ・プロジェクトの需要喚起とともに、
道路舗装、高速道路・空港滑走路の舗装工事用の製品などの販売増が期待されています。

2005年インドの鉄鋼大手タタ・スチールはタイの地場熱延大手ミレニアムスチールを
およそ4億ドルで買収し、社名をタタ・スチール・タイランド(TSTH)
へ変更しています。
インドの財閥・タタ・グループはタイでは鉄鋼事業で展開、また自動車事業でも
進出を開始しています。http://www.tatamotors.co.th/
トラックタイプの「XENON」ゼノンをメイン販売していて、続けて「Super Ace City」
スーパーエースシティを販売中です。インドで販売されているNano ナノは
まだ販売開始していません。

タイの不動産セクター 不動産建設カテゴリー

続いて不動産の建設企業、住宅開発企業のカテゴリーです。

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タイのゼネコン大手 イタリアンタイ・グループ
イタリアンタイ・デベロップメント社(ITD)はタイのゼネコン最大手で
スワンナプーム空港建設事業を大林組、竹中工務店などと共同JVをしたり、
高架鉄道BTSの建設を受注するなどタイにおける国内インフラ事業を担う企業です。
海外事業売上比率が40%以上でインド・バンガロール市の鉄道建設、
デリーメトロの駅舎建設事業、コルカタ空港旅客ターミナルビル建設など。
ミャンマーの南部のダウェー・深海港プロジェクトは2010年、
ITDがミャンマー政府から受注しました。(その後資金調達出来ずこの権利獲得は無しになります)

チョーガンチャーン・グループ(CK)
インフラ基盤である道路、大規模な橋、高速道路、高架鉄道などを建設する。
熊谷組、東急建設などとのJV事業(ジョイントベンチャー事業)も手掛け、
バンコク高速道路(BECL) 高速道路運営事業
バンコクメトロ(BMCL)  地下鉄運営事業
タイ・タップウォーター(TTW)  上水処理事業などを子会社に持っています。

工業団地の開発大手も上場をしていて、
タイの工業団地大手 アマタ・コーポレーショングループ(AMATA)
創業者はVikrom Kromadit氏
工業団地内のインフラを整え、海外/国内の製造業を誘致し不動産を販売、
レンタルをおこなうアマタ・コーポレーション(AMATA)は
タイとベトナムで工業団地プロジェクトを展開し日系企業も多く入居しています。
チョンブリ県にアマタナコーン工業団地、
ラヨーン県にアマタナコーン工業団地、ベトナムにアマタシティビエンホア工業団地を
展開しています。

タイの不動産セクター 不動産住宅開発カテゴリー

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タイの高級不動産大手 ランド&ハウス・グループ
ランドアンドハウス(LH)
タイ国内では高級住宅開発、販売を手掛ける不動産開発企業です。タイの不動産財閥の
アサワボーキン財閥がオーナーの企業。
一戸建て、高級コンドミニアムなどをデザイン性、高級家具類、
高付加価値のある信用度の高いブランドとして販売しています。

ランドアンドハウスグループに属する企業は
住宅金融ローンに強いランドアンドハウスリテール銀(LHBANK)
ホームセンターのホームプロ(HMPRO)
高級住宅・オフィスビル開発のクオリティハウス(QH)
建材企業のクオリティコンストラクション(Q-CON)など。

プルックサーリアルエステイト(PS)は1993年にThongma Vijitpongpun氏によって
設立。このプルックサーはタイ人の間ではタウンハウスのブランドとして有名な企業です。
近年は多角化によってコンドミニアム市場にも参入。
1993年から「バーンプルックサー」と呼ばれる低価格タウンハウスブランドを展開しています。
タウンハウスでのマーケットを拡大している。タウンハウス市場ではNo1シェア企業。

APタイランド(AP)社は旧社名アジアンプロパティ社。高級住宅不動産4位になります。
タイの富裕層には人気の物件を扱い、成約率が高いのが特徴です。
若者向けに開発した駅近物件”Life”や
高級コンドミニアム”RHYTHM” さらに高い物件コンドミニアム”The Address”
などもあり、郊外には大型住宅建設を手掛けています。

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最後は商業開発不動産になります。

タイ国内商業不動産開発1位。セントラル・グループ。
その旗艦企業として名高いセントラルパタナー(CPN)は商業施設の開発、
大型不動産開発、セントラルグループのショッピングセンター(SC)開発・
運営を進めています。
CPNの中核事業は、多目的の複合体不動産に投資、開発がメイン。
CPNの最初の郊外建設大型プロジェクトはセントラルプラザ・ラプラオ店で、
タイでの総合不動産開発のモデルの先駆け:大型ショッピングモールの形成となりました。
セントラルグループには流通大手として有名で、
Central Retail      (小売、流通)を筆頭に
Central Pattana     (不動産開発)
Central Plaza Hotel  (ホテル・外食産業),
Central Food Retail  (Topps スーパーマーケット運営)
Robinson ROBINS   (百貨店運営)
Power Buy         (家電量販店)
などを経営しており、幅広い事業展開をしています。

MBKデベロップメント(MBK)はグループの旗艦デパートMBK Centerを展開しています。
旧名マーブンクローンと 呼ばれ古くからサイアムの巨大商業施設として1985年から開業。
また東急デパートと提携し一日10万人の来場者数を誇ります。

タイのエネルギー不動産セクター 資源カテゴリー

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PTTグループはタイ国内でのエネルギー最大手企業です。
各子会社の規模も石油開発から精製、石油化学まで幅広く展開しています。
タイ国営石油(PTT)は2001年10月、タイ石油公団が株式会社に組織転換した後に、
同年12月にタイ証券取引所に上場しました。
タイ国内の最大のエネルギー会社として、石油・天然ガスの生産、
精製、販売や子会社を通じた石油化学事業を展開しています。
タイ国内だけでは石油採掘が十分ではなく、
PTTエクスプロレーション(PTTEP)を通じて外国企業との提携や
共同開発でタイ近隣から中東、アフリカまでの石油探査開発も行っています。

石炭採掘最大手バンプー(BANPU)は
東南アジア石炭採掘最大手企業。中国とインドネシアへも展開して
インドネシア・カリマンタン島にトュルバインド鉱山、ジョロン鉱山などを保有しています。
インドネシア証券取引所上場企業のインド・タムバンガラヤ・メガウ(ITMG)
Indo Tambangraya Megah 社はタイの石炭企業バンプー(BANPU)の子会社です。
BANPUは石炭採掘事業以外にも発電事業に積極的に関与していてラオスの発電プロジェクトなど
同社事業で展開しています。

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