タイの主なM&Aとしてタイユニオン・フローズン、WHAコーポレーションなど

タイ企業は2014年度、来たるアセアン経済共同体(AEC)に向けて同業や他業種の
買収を実施してきました。
14年度はその傾向が特に多く、タイ国内での買収案件、世界での他国の企業の
買収案件と多く発表されています。

特に近年積極的にM&Aをしているタイユニオン・フローズングループ(TUF)では、
カリフォルニア資本のバンブル・ビー・シーフードBumble Bee Seafoods社を
US$15億ドルで購入すると発表しています。
同社はここ数年に渡って数多くの買収案件を進め、2010年はフランス資本の
MWブランドMW Brandを8.8億ドルで購入。
ノルウェー資本のキングオスカーKing Oscar社を8000万USドル、フランス
資本のマーアライアンスMerAlliance社を2億2000万USドルでの購入を決定
しています。

倉庫運営大手のWHAコーポレーション(WHA)は工業団地大手のヘマラート・
デベロップメント(HEMARJ)の株式22.5%を440億バーツで取得したことを
発表しています。
過去鉄鋼王と呼ばれたSawasdi Horrungruang氏が創り上げたヘマラート社は
タイのラヨーン県、チョンブリ県などで8つの工業団地を展開しています。

中国のチャイナモバイル中国通信の子会社CMI:China Mobile International
はタイの通信大手トゥルー・コーポレーション(TRUE)の株式18%を286億バーツ
で購入しています。
トゥルー・コーポレーションの親会社は食品財閥大手のチャロン・ポカパーン・
グループ(CPF)になります。
この購入によってTRUE社の債務が軽減され、同社が進める4G回線インフラ普及
への投資を加速させることになります。

緑茶飲料大手イチタン・グループ(ICHITAN)では14年5月にSunny Herb
International Beverage社からBireley製造工程権利を購入しています。
これはイチタン社によって緑茶事業からソフトドリンクへの事業拡大の一環で
同ブランドは長きに渡ってタイと近隣諸国での歴史があり、購入によって
企業成長速度を加速出来ると期待しています。

「シンハービアー」などを生産するビール事業大手シンハー・グループでは、
タイ証券取引所上場企業の不動産ラサ・プロパティー(RASA)を買収しています。
その後社名を変更しSingha Estate(S)としています。
株式交換で78億バーツ規模の取引で買収しています。
57%がSingha Property社 31%がMr.Santi Holdingsとなります。
資本金は47億バーツへ増資し2015年度に4つの大きな開発事業を進めることを
発表しています。
その一つは旧日本大使館跡地で開発するSingha Complexで11ライのアソーク
地区の土地を巨大複合施設として開発する計画です。

不動産大手プロパティー・パーフェクト(PF)社は39億バーツを投じて
Thai Property社、Grande Asset Management社の2社を購入しています。
同社では今後タイ不動産業界トップ5を目指すべく、今回の買収を決定しています。
買収後は総資産が307億バーツから452億バーツへ、売上規模は160億バーツから
222億バーツへ伸びる見通しです。

Thai Property社は2つのオフィスビルを保有管理していて、One Pasific Place
ビル、Two Pasific Placeビルをナナ駅周辺でオフィス賃貸をしています。
Grande Asset Management社は3つの高級ホテルを所有していて、Westin Grande
Sukhumvit、Sheraton HuaHin Resort&Spa、Sheraton HuaHin Pranburi Villas。
また1つの高級コンドミニアムHyde Sukhumvit、高級ホテルHyatt Regency Hotelが
建築中です。 

富豪のジャルーン・シリワタナパクディーー氏が率いるTCCグループの2人の息子が
運営するゴールデンランド・プロパティ(GOLDEN)は14年10月にクルンテープランド
Krungtep Land社の株式22%を取得しています。
ゴールデンランド社は継続して商業不動産開発、住宅不動産開発を進めます。
同社は2015年度の売上目標は50億バーツを目指すとしています。