タイの上場企業の不動産業界の業績発表

タイ証券取引所(SET)上場の不動産開発企業は2014年度の業績を
発表していて、各社とも強い成長を示しています。
各社戦略的に幅広い層へのターゲットを意識しています。

タイの不動産最大手プルックサー・リアルエステイト
Pruksa Real Estate(PS)では、売上430億バーツ、
前年比10%増、純利益では66億バーツで前年比14.6%増でした。
同社CEOのThongma Vijitphongpun氏は一戸建て、タウンハウスを
中心にした低層住宅販売共にコンドミニアムなど幅広いターゲット
への戦略が奏功したとしています。

2位のランド&ハウスLand & Houses(LH)では、
売上319億バーツで前年比24.1%増、純利益は95億バーツで
前年比44%増でした。
同社では高級一戸建て、高級コンドミニアムThe Roomを
販売していて、主たるターゲットはタイ人富裕層になります。
Land and Houses社の利益率は業界でも高く29.8%となっていて、
高級物件を扱うだけではなく、14年度はターミナル21ショッピング
センターを不動産投資信託化し、
LH Shopping Centres Leasehold Real Estate Investment
Trustへ売却した利益も含まれているためとしています。

14年度3位だったサンシリSanSiri(SIRI)では、14年決算が
未発表となっています。

APタイランドAP(Thailand)(AP)では売上232億バーツ、
純利益では26億バーツになっています。
同社はThe Address、Rhythm、@LIFE @CITYなどの
高層コンドミニアムを開発していて、14年度は三菱地所を提携し、
共同開発を進めています。

クオリティハウスQuality Houses(QH)は売上213億バーツ、
前年比6.9%増、純利益では33億バーツ、前年比0.6%増でした。

総合的に14年度は景気の鈍化、各金融機関の住宅ローン審査が
厳格化されたことで、審査にはねられる住宅購入希望者も
増加しました。
各社はコンドミニアムの場合300万バーツ以下の物件を多く発表し、
買いやすいタイプ、審査に通りやすい物件を多く取り扱うように
なりました。

中堅のコンドミニアムを多く開発するLPN Development:
LPNデベロップメント(LPN)では、ルンピニーブランドで
狭く、安いコンドミニアムを多く開発しています。
同社は200万バーツ以下の物件を多く取り扱います。
2014年度の同社の業績は売上129億バーツ、
純利益では20億バーツでした。
前年比で売上下落した背景は政情不安で、開発計画が遅延した
ことと住宅ローン審査で落ちた割合は15%まで上がったためと
しています。

高級コンドミニアムを中心に販売しているノーブル・デベロップメント
Noble Development(NOBLE)では、売上で23億5800万バーツで、
前年比マイナスの26%減、純利益では1億6300万バーツ、
前年比50%減となっています。
計画中であったコンドミニアムの売れ行きが良くなかったためと
建設中であったものが完成せず引き渡し出来なかったことを理由と
しています。