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タイのタピオカ市場に関して タイワースターチ社

タイではタピオカ生産が有名です。
タピオカはキャッサバの根茎から製造したデンプンです。
食用や工業原料として広く利用されています。
菓子の材料や料理のとろみ付けに用いられる他、タイ国内では
ミルクティードリンクのトッピングにも利用されます。
近年輸出用にも伸びていて年産10%増で成長しています。
タイから世界へ輸出される品目では砂糖、タピオカ、天然ゴム、
ツナ缶、自動車などがあり、同品目は重要な輸出産品として
知られています。

タイ国内での出荷卸価格は低いものの、タイタピオカ生産協会
Thai Tapioca Products Factory Associationでは、
まだ有望な市場であると分析しています。
2015年1月~4月期で前年同期比8%増、438万トンになり、
13億USドルになったとしています。

2014年度通年ではタピオカは1100万トンを輸出し、
前年比15%増でした。
世界でのタピオカの需要は増え続けていて、ここ数年は10%増で
成長する見通しを出しています。

生キャッサバの価格は1キロ2.7~3バーツで、
昨年2.6~2.7バーツからやや上昇傾向。
タピオカチップは1キロ7.3~7.4バーツで14年比から
やや上昇しています。
またドル高、バーツ安の傾向もタイの輸出を後押ししていて、
15年度の輸出はかなり期待できるとしています。

タイのタピオカの大半は中国向けでその85%を占めます。
続いてオーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、
マレーシアが続きます。
近隣のミャンマー、ラオス、カンボジアでもタピオカの
生産量は年間4000万トン。
タイ国内で3100万トンよりも巨大な市場であり、
タイ商務省では連携を強めるために世界タピオカ会議を
2015年6月23日~26日に開催するとしています。

タイ証券取引所(SET)に上場するタピオカ系企業は
Thai Wah Starchタイワー・スターチ(TWS)で
タピオカ・スターチ、タピオカパール、タピオカチップスを
タイ国内とベトナム国内で生産していて、2014年度の業績は
売上で40億7420万バーツ、純利益では2億4300万バーツでした。
不動産開発も手掛けています。
旧社名はUniversal Starch Publicユニバーサルスターチ(USC)で、
2013年度に社名変更しています。

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