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シンガポールの農産物商社大手、オラム・インターナショナルの業績発表

シンガポール証券取引所(SGX)上場の農産物商社オラム・
インターナショナル(OLAM)が2015年度の業績を発表しています。
同社はこれまでの6月締め決算を12月締め決算と変更したため、
特別に18カ月として決算発表しています。
売上では282億3000万Sドルで上昇し、純利益ではマイナス45%減で
9872万Sドルと大きく下がりました。
世界的な原油価格の落ち込みで同社が扱うパーム油、
農産物価格の下落が業績に影響を与えました。

同社は1989年度にKewalram Chanraiグループによって
設立されました。
同社の株式51%をシンガポールの国策投資会社Temasek Holdingsが
所有しています。
第2株主として日本の三菱商事が20%の株式を所有しています。

同社はシンガポールに本社を構える農業総合商社で、
アジアのみならず全世界で事業を展開、
2005年にシンガポール証券取引所に株式公開しています。
同社は主に以下の5つの事業体を展開しています。
豆類、香辛料事業「カシューナッツ、ピーナッツ、豆類、ゴマ、香辛料」
飲料類事業   「コーヒー豆、ココア、シアバター」
穀類、砂糖事業 「コメ、小麦、砂糖、牛乳」
繊維事業    「綿花、羊毛及び毛織物」
先物取引    「商品作物の先物取引事業」 

2014年度はコートジボワールの乳製品工場を約1870万ドルで
売却したり、即席麺大手のサンヨー食品がアフリカ7カ国で
総合食品事業の持ち株会社へ出資をしています。

同社の大株主はテマセク・ホールディングスで2014年3月に
オラムの発行済み株式52.5%を保有を発表。
その後一部株式をTOBし、持ち株比率は58.4%になっています。
オラム社は2012年度から調査会社の批判を機に株価が急落しました。
その際テマセク社が株を買い増すなど経営支援を行いました。

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