タイのPTTグループ傘下だったスター・ペトロリアム・リファイニングの2015年SET上場に関して

スター・ペトロリアム・リファイニング(SPRC)は1992年に
シェブロン社(Chevron)とPTT社(PTT Public)の合弁により
設立された石油精製企業です。
当時、同社の石油精製施設はアジア地域で最も近代的な
コンビナートの一つとして位置付けられていました。

SPRC社は2015年末時点で16.5万バレル(165,000BPD)の
生産能力を保有し、多数の石油化学製品を製造しています。
SPRCの石油製品はマプタプット製油所からシラチャ県の
石油輸送ステーションを経てタイ石油パイプライン会社が
運営するパイプライン網で供給されています。

同社は2015年末にタイ証券取引所(SET)へ新規上場しました。
同社の製油所はタイ東部ラヨン県マプタプット工業団地にあり、
生産能力日量はタイ全体の生産能力の13%を占める大手石油精製
企業です。

上場に至るまでの過程は1997年のバーツ安に端を発する
アジア通貨金融・経済危機から始まります。
操業開始間もないタイ・ペトロケミカル・インダストリーズ
Thai Petrochemical Industries:TPIおよび、当時タイ最大の
製油所を操業していたタイ・オイルThai Oilが事実上経営破綻、
その後両社はタイ財務省資本のタイ国営石油PTTの支援を受けて
経営再建が図られることとなりました。

結果的にPTTは、タイ国内で展開する石油精製6社のうち5社に
資本参加することになりました。
(タイオイル(TOP)、PTTグローバルケミカル(PTTGC)、IRPC(IRPC)、
バンチャーク石油(BCP)、スター・リファイニング(SPRC))

こうしたタイ国営石油の一極支配にはタイ国内石油市場独占という
弊害も指摘されるようになり、2015年同社はBangchak Petroleum
およびStar Petroleumの株式売却を開始。
これにより、タイ石油精製産業の多角化が進むものとみられています。