1. HOME
  2. ブログ
  3. タイ
  4. タイの大手石油精製企業、IRPC社に関して

ASEAN最新動向

Latest trends in ASEAN

タイの大手石油精製企業、IRPC社に関して

タイ国営石油(PTT)傘下であるIRPC(アイ・アール・ピー・シー)
は旧社名がTPI(タイ・ペトロケミカル・インダストリー)でした。
現IRPC・旧TPI社はオレフィン、アロマティクス(芳香族化学品)、
プラスチックペレットなどを製造する石油精製大手企業です。

1997年のアジア通貨危機・バーツ危機による負債増加で、
負債総額35億ドルを抱え経営破綻、その後創業家であった
リャオパラット家とその債権者がタイ法廷の内外で闘争
を繰り広げました。
数々の争いが泥沼化していく中、2005年にタイ国営石油会社、
PTTなどタイ政府資本が株式の過半数を取得、PTT傘下で経営
再建が進められました。

同社は2005年11月でタイ・ペトロケミカル・インダストリー
(TPI)から社名変更し、Integrated Refinery Petrochemical
Complex Plc(IRPC)の略称で新社名となりました。
再建が遅れた理由には、経済危機で27億USドル規模の巨額債務を
抱え、創業者プラチャイ氏と債権者の対立から裁判が行われていた
ことがあげられます。

IRPC社の持つラヨーン県の製油所は、公称原油処理能力21.5万BPD
で、2014年実績は17.4万BPD(稼働率81%)となっています。
2016年度の第3四半期までの業績は売上1338億バーツ、
純利益80億バーツとなっています。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

月を選択