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タイ王室財産管理局の資産をワチラロンコン国王名義へ変更【タイ:金融・セメント・不動産】

タイでは王室資産管理の法律が2018年6月に正式改訂され、
王室財産管理局が保有していたセメント大手、サイアム・セメント
(SCC)や金融大手サイアムコマーシャル銀行(SCB)などの
王室財産がワチラロンコン国王名義に切り替えられたことを
発表しています。

これにより国王自身の大幅な資産の増加になりましたが、
一方で納税責任も伴うことになりました。
これまではタイ王室財産管理局の名義で登録された動産・
不動産資産は免税されていました。

サイアム・セメント(SCC)はタイ王室財産管理局が
3億6000万株・30%を、サイアム商業銀行(SCB)はタイ王室財産
管理局が6億1586万株・18%を保有しています。
両社株価からの総資産規模は合計で70億USドル以上となる
見通しです。

タイ王室財産管理局の保有してきた正確な資産額はこれまでも
公開されてきませんでしたが、フォーブス誌は2012年に不動産や
その他投資の保有額を300億ドル以上と評価しています。

2017年7月にはタイ王室関連の法律が改正され、
王室関連の資産を複数の項目に区分けしていた王室資産関連の
法案は廃棄されました。
今後も透明性を持つ開放的な審査方法で実施されると
コメントしています。

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