タイ国内の資金調達で社債発行などが中期的に増える予想【タイ:金融】

タイ国内の資金調達に関して、フィッチ・レーティングスでは
社債発行などが中期的に増えると予想しています。
複数の複合型開発プロジェクトや大量に資金を必要とする
プロジェクトが増えているためです。

社債発行による資金調達は過去5年間でタイ国内の
住宅供給増加に伴い資本調達を行う不動産会社、
特に住宅開発企業の主要な資金調達手段の1つに
なっています。

フィッチ・レーティングスの企業格付け部門では、
不動産会社、不動産ファンド、不動産投資信託の
発行済債券総額が2013年~2017年にかけて4200億バーツ
まで増加したとコメントしました。

住宅用不動産開発企業は33件の債券発行、合計329億バーツ、
工業用開発企業は8件発行、合計650億バーツ、
商業不動産開発企業は10件発行、合計310億バーツでした。

住宅不動産開発企業の債券発行は、過去5年間で
毎年約20%増加しています。
また、商業用不動産開発企業が発行した債券は2017年以降
大きく成長し続けています。
発行規模の大きな企業としてTCCグループ、
サイアム・ピワットグループ、MBKグループなどの巨大な
商業施設開発会社が挙げられます。

不動産仲介大手のCBREおよびフィッチ・レーティングスによると、
各社は1万~10万平米越の小売スペース・既存小売スペースの
改装を含むいくつかの大型複合開発プロジェクトを計画しており、
今後はタイ国内市場で90万平米以上、6330億バーツ分が増える
見通しです。

一部の地域ではコンドミニアム販売が低迷するなど競争激化に
よる住宅市場への不安や、大手銀行の住宅企業への貸出厳格化が
債券発行に向かわせていると分析されています。