タイの上場鉄鋼企業、ミルコンはタイ・スペシャル・スチールを買収【タイ:製造業】

Leeswadtrakulファミリーが大株主であるタイの上場鉄鋼企業、
ミルコン・スチール(MILL)は、2018年第3四半期内に
タイ・スペシャル・スチール・インダストリー社を買収すると
発表しています。

売上に反映されれば年間売上は60億~70億バーツまで伸びる
見通しです。

タイ・スペシャル・スチール・インダストリー社は
TPI社のPrachai Leophairattana氏が設立した企業です。
2017年末時点の総資産は30億6000万バーツでした。

TPIグループはアジア通貨危機の際に資金繰りが悪化し、
石油精製部門はPTTグループへ吸収され現在の社名はIRPCと
なっています。
2018年現在、タイ証券取引にはセメント部門だったTPIポレン
(TPIPL)と、その出資子会社、TPIポレンパワー(TPIPP)
(廃棄物発電事業)が上場しています。

タイ・スペシャル・スチール社は特殊グレードワイヤーなど
50万トン以上生産可能な工場をラヨーン県に持っていますが、
資金不足に陥ったため操業停止しています。

ミルコン・スチール(MILL)社ではタイ・スペシャル・スチールの
生産工場を改修し、2018年下半期に生産を再開するとしています。
ワイヤー・線材のタイ国内需要は130万トンで、うち80万トンが
輸入品です。

ミルコン・スチール(MILL)社は2018年時点で年間55万トンの鋼棒と
30万トンの構造用鉄鋼品を生産しています。
輸入ではなく鋼スクラップからビレットを製造する生産方法は、
同社の利益マージンを改善する方向に向かっていくとしています。

2018年時点でスクラップ1トン当たり450ドル、
鉄鋼品ビレットは1トン当たり650ドルで販売されています。

2018年度のミルコン・スチール(MILL)社業績予想は、
2017年201億バーツから+10~15%の売上増加を目指しています。
純利益は1億4600万バーツでした。