GPSC社は2つの風力発電プロジェクトに163億円を投入【タイ:エネルギー、石油、ガス】
石油・ガス複合企業であるPTTグループの発電部門
グローバル・パワー・シナジー社Global Power Synergy Plc(GPSC)は、
5億米ドル(163億バーツ)を投じて台湾のチャンファンアンドシダオ
Changfang and Xidao(CFXD)の海上風力発電プロジェクトの25%の株式を取得し、
再生可能エネルギー事業を拡大しています。
これはGPSCにとって海上風力発電プロジェクトへの初の投資となり、
革新的な風力タービン技術に加えて、高度な建設技術の専門性を
高めることができます。
株式購入契約は、GPSCの子会社であるグローバル・リニューアブル・シナジー社
Global Renewable Synergy Coと、洋上風力発電事業者の
コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ社
Copenhagen Infrastructure Partnersとの間でオンラインで契約されました。
Copenhagen Infrastructure Partnersは、Copenhagen Infrastructure II K/S
(CI-II)と、Copenhagen Infrastructure III K/S (CI-III)の親会社となります。
なお、CI-IIおよびCI-IIIは本取引後も引き続き株式の過半数を保有します。
GPSC社の社長兼CEOであるWorawat Pitayasiri氏は、CFXD社への投資により、
同社の再生可能エネルギー発電容量は149メガワット(MW)増加して2,294MWとなり、
総発電容量6,761MWの34%を占めることになると述べています。
PTTグループは、2030年までに再生可能エネルギーによる発電容量を
8ギガワットとする目標を掲げています。
595MWのCFXDプロジェクトはChanghua地域の海岸から西に13~15kmのところに
位置しています。
この施設は2段階に分けて開発されます。
まず、2022年に96MWの設備容量で操業を開始する予定です。
残りの499MWの容量は、2023年に稼働できるようになります。
2024年の第1四半期に予定されている本格的な商業運転では、
60万世帯以上に電力を供給します。
本プロジェクトは国有企業である台湾電力から20年間の電力購入契約を
得ているとのことです。
「台湾は世界有数のクリーンエネルギー技術の開発国であり、
政府があらゆる種類の投資を促進しているため、
再生可能エネルギーの利用が急速に拡大している」と
Worawat氏は述べています。
GPSCは、今後も投資や技術開発の新たな機会を模索していきます。
同社は先に、クリーンエネルギー開発によるビジネスの持続可能性に
向けた動きの一環として、インドの太陽光発電開発会社
アバーダ・エネルギー・プライベート社Avaada Energy Private Co(Avaada)の
株式41.6%(148億2,500万バーツ相当)の取得を発表しました。
今回の2件の買収は、様々な再生可能エネルギーを用いたプロジェクトを
開発するというPTT事業戦略の一環です。
PTTは温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスをとることを目的とした
ネット・ゼロ・エミッション達成のための世界的なキャンペーンに
参加したいと考えています。
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