シンガポール航空(SIA)、パンデミック発生後初の四半期純利益8,500万シンガポールドルを計上【シンガポール:航空】
フラッグキャリアのシンガポール航空(SIA)は、2021年12月までの第3四半期に
8500万シンガポールドルの純利益を計上し、年末年始の航空便の増加と貨物市場の好調な
利回りにより、パンデミック発生後初の四半期利益を計上しました。
また、12月までの9ヵ月間の営業キャッシュ・フローは、
322百万シンガポールドルの黒字となり、
パンデミック開始以来の営業キャッシュ・バーンは解消されました。
SIAは、シンガポールがワクチン付きトラベルレーン(VTL)を開設・拡大したことで、
年末のホリデーシーズンにおける潜在的な旅行需要を掘り起こすことが出来ました。
「シンガポールのVTL手配は、パンデミック開始以来初めて検疫のない大量旅行を促進し、
SIAグループにとってゲームチェンジャーとなりました」と、
2月のプレス声明でSIAは述べました。
12月第3四半期の旅客負荷は、前四半期比18.9%ポイント改善し、33.2%となりました。
旅客負荷率は、座席数を満たす有償旅客の割合を示す指標です。
当四半期の貨物収入は、堅調な需要と逼迫したキャパシティに支えられ、
利回りと積載量が増加しました。
シンガポール航空は、貨物のピーク時の需要は、小売店の在庫補充と電子商取引の
好調に後押しされたものであると述べています。
しかし、全体的な航空貨物需要は、第4四半期に減ると予想されます。
事業の拡大に伴い、グループ支出は前年同期比60.2%増の
22億シンガポールドルに達しました。
これは、燃料費の増加、非燃料費の増加、昨年計上した燃料ヘッジの非効果の影響、
燃料デリバティブの公正価値の変動が寄与しています。
Singapore Airlinesの2021年の業績は売上38億シンガポールドル、
純利益マイナス43億シンガポールドルと発表しています。
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