サイアム・セメントグループ(SCG)の子会社である
SCGケミカルSCG Chemicals(SCGC)は、
タイで史上最大の新規株式公開(IPO)となる可能性のある
30億米ドルを調達しようとしています。

同社の化学事業会社は事業拡大と債務返済のための資金を調達するために
38億5000万株もの新株を提供する予定です。

2022年内にタイ証券取引所のIPOで
少なくとも20億ドルを調達することを目標としています。
ブルームバーグがまとめたデータによると、サイアムセメントの株価は＋3.6％も上昇し、
2か月以上ぶりに日中最大の動きとなりました。

SCG ChemicalsのIPO規模は30億ドルで、
2020年にセントラルリテール・グループCentral Retail Corp(CRC)が
新規上場した規模の23億ドルを上回り、タイで最大の記録となる可能性があります。
これは、東南アジアで2022年の大型株式上場であり、
GoToGroupの9億5,900万ドルのIPOよりも大きくなる見通しです。

サイアム・セメント・グループは、ラマ10世(マハヴァワチラロンコン陛下)
筆頭株主であり、タイ国内の経済的および産業的発展を支援するために
君主制によって1913年に設立されました。

SCGケミカルズはIPOの資金を使用して、自社能力を強化し、
東南アジアでの事業を拡大して化学製品に対する需要の高まりに追いつきます。
同社はインドネシア、ベトナム、タイで強い存在感を示しています。