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サイアムセメントグループ(SCG)は、2022年の総売上を前年比10%以上増加と予想【タイ:建設】

タイ最大のセメントメーカーで工業コングロマリットであるSET上場のサイアムセメントグループ(SCG)は、製品価格の上昇により、2022年の総売上が2021年の5300億バーツから前年比10%以上増加すると予想しています。

SCGの社長兼CEOであるRoongrote Rangsiyopash氏は、生産コストを押し上げる原因はエネルギーと原材料の価格上昇によるものだと述べています。
また”ロシア・ウクライナ戦争の影響などにより、今後も価格は上昇する”とされています。
同社の製品の価格は、消費者の需要によって決定されます。

2022年第1四半期のSCGの売上高は前年同期比25%増の1520億バーツでしたが、利益は前年同期比41%減の88億4000万バーツとなりました。
2022年1~3月期は化学事業の業績が向上したが、原料価格の上昇にも直面しました。

SCGの石油化学事業では、原料のナフサコストが7~8割を占め、同社のセメント・建材事業では20%、パッケージ事業では5~10%をエネルギーコストが占めます。
同社は、長引くロシア・ウクライナ戦争やcovid19の大流行による不確実性が今後3~6ヶ月続く可能性があるため、エネルギーや原材料の価格上昇に対応するために、生産コスト削減のため代替エネルギーの利用を拡大するなど、「積極的な事業経営」を採用しています。
2022年1月から3月までの同社のエネルギー消費量に占める、農業廃棄物やその他のごみ固形燃料を主とするバイオマスエネルギーの割合は16.4%でした。
また、タイにおけるセメント生産のエネルギー使用量に占めるバイオマスエネルギーの割合は30.4%でした。

このほかにも、消費者の需要に応じた在庫管理や、デジタル技術を活用したエネルギー管理の効率化など、さまざまな取り組みを行っています。
また、子会社であるSCGケミカルズの株式上場に向け、証券取引委員会に登録届出書と目論見書案を提出しました。
2030年までに年間100万トンのグリーンポリマーを販売するなど、事業を拡大しアセアン地域での成長を支えるための資金を調達する計画です。

SCC(SIAM CEMENT PUBLIC COMPANY LIMITED)の2021年の業績は、売上5407億500万バーツ、純利益471億7300万バーツでした。

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