タイコム、海上旅行者の安全を確保するソリューション行う【タイ:通信】
タイ証券取引所上場のタイコムThaicom(THCOM)は、低軌道(LEO)衛星を利用した海上旅行者の安全を確保するソリューションをプーケット県を皮切りに行います。
このプロジェクトは、ビジネスパートナーである米国のLEO衛星事業者、グローバルスター社との協業によるものです。
この提携により、Thaicom社はLEO衛星を利用したIoT(Internet of Things)ソリューションを提供し、海上での観光客の安全性を向上させる予定です。
旅行者の救命胴衣にデバイスを取り付け、旅行者が誤って海に落ちるなどの事故が発生した際にアラームを作動させ、救助隊に自動的に信号をおくることで、遭難した旅行者の居場所を知らせることができます。
また旅行者は端末のボタンを押すことで、関係者に助けを求めることもできます。
この機器は海運業を支援するために使用することも可能です。
「ThaicomとGlobalstarは、観光客の安全の重要性を認識しており、国の再建を支援する準備ができています。
このサービスはプーケットから始まり、徐々に他の県にも拡大していく予定です」と述べています。
また2022年3月にThaicomにとってLEO衛星事業における初の商業的パートナーシップとなる契約を、衛星IoTソリューションとLEO衛星50基によるモバイル衛星サービスの大手プロバイダーであるGlobalstar社と結びました。
この契約により、Globalstar社は、パトゥムタニ県にあるタイコムのテレポートセンターで、グローバルスターのLEO衛星群の地上局設備の開発、設備、運用をタイコムに委託することになります。
タイコムによると、この地上局のインフラとサービスにより、グローバルスターによる同地域での商業用LEO衛星サービスの展開が可能になり、LEO衛星のサービスの独占的なパートナーとなることができます。
2021年9月にThaicom 4および6衛星の運用権が切れた後、新たな収入源の開拓を進めるThaicomの一環として契約は結ばれました。
THCOM(THAICOM PUBLIC COMPANY LIMITED)の2021年の業績は売上35億500万バーツ、1億4300万バーツでした。
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