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ソブリンファンドのGICとテマセクはベンチャー投資ラウンドの60%を占める【シンガポール:金融・ソブリンファンド】

シンガポールの国策投資基金(ソブリンファンド・シンガポール
政府系投資ファンド)は大きく二つあります。

GIC Private Limitedは1981年にシンガポール政府によって
外貨準備で蓄えた資金を運用する為に設立されました。
世界中の金融拠点に9ヶ所の事務所を構え、株式、債券、
不動産など幅広く扱っています。
2003年に旧称のシンガポール政府投資公社
(Government of Singapore Investment Corporation Private
Limited)からGIC Private Limited に変更しました。

テマセク・ホールディングスはシンガポール政府が所有する
投資会社で、アジアを中心に様々な資産へ投資しています。
保有する企業資産は金融、通信、メディア、テクノロジー、
交通、運輸、不動産、エネルギー、資源など多岐にわたります。

GICとテマセク・ホールディングスは近年、ハイテクや生命科学
分野のスタートアップを含む企業への投資を拡大しています。

GICとテマセク・ホールディングスは、2018年度のソブリンファンド
取引額のうち60%を占めています。

他の大型案件としては、シンガポールのプライベート
エクイティ企業であるTembusu Partners社が中国の
プロジェクトに2億0140万Sドルを投資して、高級不動産
Boulevard 88を、25戸数中20戸・3,550平フィート(psf)
売却しています。

IE大学とICEXによると、2018年のベンチャーキャピタル
ラウンドのなかで84回はソブリンウェルスファンドによる
投資であり、77回は別のベンチャーキャピタルによる
投資でした。

2013年~2018年までの5年間で220回のベンチャーキャピタル
ラウンドがありました。
この5年間で、バイオテクノロジーとヘルスケアが
ベンチャーキャピタル投資ラウンドで20%と優位を
占めていましたが、2019年にはフィンテック、モビリティサービス、
農業などのセクターで変革をリードするスタートアップへの
関心が高まっています。

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