1. HOME
  2. ブログ
  3. フィリピン
  4. フィリピンの港湾大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービス社、企業解説【フィリピン:インフラ・港湾】

ASEAN最新動向

Latest trends in ASEAN

フィリピンの港湾大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービス社、企業解説【フィリピン:インフラ・港湾】

フィリピンの港湾大手企業インターナショナル・コンテナ・
ターミナル・サービス(ICT)社は、コンテナターミナルを開発、
管理・運営しています。

同社は1987年に設立され、コンテナの梱包、計量、保管、
検査、貨物管理、その他関連サービスを提供、
マニラ国際貿易港を拠点として世界20カ国で30の港湾および
ターミナルの管理運営を手掛けています。

同社代表取締役はフィリピンのForbesランキングでも上位に
登場する大富豪エンリケ・ラソンジュニア氏です。
同氏はマニラ首都圏パラニャーケ市にある統合カジノリゾート
「ソレア・リゾート&カジノ」を運営するフィリピン大手
カジノ企業ブルームベリー・リゾーツ社の株65.58%を
所有しています。

2001年同社はインターナショナル・コンテナ・ターミナル・
サービス社の海外事業を、アジア通貨危機の影響による
債務を削減するため、香港のハチソン・ワンポア社へ
4億ドルで売却しました。

それ以降、同社は海外ポートフォリオを再構築し、
グローバル化するフィリピン企業の中でも多くの海外の
港湾市場に参入していきました。

2018年11月時点でインターナショナル・コンテナ・
ターミナル・サービス(ICT)社は世界18か国に拠点を持ち、
31のターミナルコンセッションを運営しています。

インドネシアで2か所、中国、エクアドル、ブラジル、
ポーランド、ジョージア、マダガスカル、クロアチア、
パキスタン、メキシコ、ホンジュラス、イラク、
アルゼンチン、コロンビア、コンゴ、オーストラリア、
そしてパプアニューギニアでも事業を開始しています。
メキシコのトゥスパンに港を建設して運営するための
セッションもあります。

以前はブルネイ・ダルサラーム国のムアラ・
コンテナターミナルを運営し、ポートランドの
オレゴンでも運営していましたが、それぞれの契約は
終了しています。
2018年の業績は売上13億8500万USドル、
純利益2億2100万USドルでした。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

月を選択